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「こ、これで全員揃ったな？」

先生がメンバーを確認する。揃ってるけど俺は行きたくねえ。

「もう一度条件を確認するぞー。その1、向こうに着いたら僧侶を除く3人でリーダーを決める勝負をすること」
「先生、それは僧侶が特別参加してもよろしくて？」
「駄目だ。傷を治すための僧侶だから、戦闘に自ら参加する必要がないからな。僧侶が傷を負ったら後々が大変だろう？」

リオナの隠す気のない舌打ちが響き渡る。多分主導権を握って女王様したかったんだろうな。
まあ、ジークがリーダーで十中八九間違いないだろう。十中八九どころか十中九,九ぐらいな気もする。

「その2、互いの習得技・習得レベルの確認をすること」

習得技は使える技。大体1つの組に4つ5つある。普通ならば2,3個は覚えているはず。どうせジークとリオナは全部覚えてる。
習得レベルというのは1から10まであって、平均した生徒ならば卒業試験までにレベル7〜8ぐらいまでは到達する。どうせジークとリオナは最高まで到達してる。

「その3、仲良くすること」
「あ、無理そう」
「無理だろ」
「無理ね」
「はーい！」

可能1票、不可能3票で不可能であることが濃厚になった。マジで誰か変わってくれ。