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俺が本気できれていることを察したのか、リオナが視線を逸らしながら答えた。

「この能面が『僧侶なんて1人じゃ雑魚も倒せない』なんて言い出したの。そんなこと言われたら僧侶の沽券に関わるでしょう？」
「……それで自分の力量を証明するために俺をぶっ飛ばしたと？」
「ええ。簡単でしょう？」
「簡単でもなんでもねえよ!?　少なくとも俺にとってはうごふっ!?」

空から何か降ってきて押しつぶされた。俺何か悪いことしたかなあ。

「うきゃあああ!?　なっ、何か敷いちゃった!?　でもおかげで痛くなかったかもありがとう！」
「お礼はありがたいがまず謝れ!!」
「わひゃああっ!?」

予想通りニーナだったので勢いよく立ちあがると、ゴロゴロとニーナが転がり目を回した。

「うきゅー世界は回ってるんだね感動の発見だよぉぉぉ……」

こいつ頭の中に阿呆の妖精と精霊でも飼ってるんじゃねえか？