コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

15 ( No.34 )
日時: 2010/03/29 22:36
名前: すずか (ID: V2fBShP3)

「始めるならさっさと始めて頂戴321はいどうぞ」
「リオナのやる気のなさが半端ねえ!?」
「参加できない勝負にやる気を起こせるわけがないじゃない、というか後ろからジークが来てるわよ」
「早く言えぇぇぇ!?」
「早かったじゃないの」

ジークの剣の切っ先が腹をかすめそうになったが、ギリギリ横っ跳びで回避。つーかジークは俺を本気で殺しに来てないか?
バックステップで距離を取りつつ、背中の矢筒から弓と矢を引き抜いて構える。とにかく狩人は距離が重要。近接戦では矢を振りまわす以外何もできません。
とにかく近づかれたら負けだと思う。牽制に1本矢を撃ってみた。当然の如く剣で弾かれた。ですよねー。

「うぜえぞお前」
「狩人全否定すんな!!」
「……」
「うおぉぉぉ!?」

無言で地割れ起こしやがったこいつ!? 剣士の習得技『烈波』だよな、これって10までいけば地面割れるのか!!

「落ちたら面白かったのに」

ひとごとだからって好き勝手言いやがるなこの僧侶。お前が落ちれば良かったのに。
今度はジークが剣を血払いのように横に薙ぐ。すると、その剣がバチバチと音を立て始めた。

「わーお、雷太刀ね」

リオナが感心したように呟いた瞬間、ジークが剣を大上段から振り下ろした。何かが弾けるような音と共に電撃が向かってきたぁぁぁ危ねえ!! 冷静に実況してる場合じゃなかったぁぁぁぁ!!