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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 16 ( No.37 )
- 日時: 2010/03/30 22:35
- 名前: すずか (ID: Q.IJ8ymH)
「避けるな」
「避けるわ!!」
当たれば死亡確定な攻撃を避けないほど人生に絶望してねえよ!!
面倒くさそうにもう一度剣を振り上げる。まだ剣からは火花が飛び出ている。どう見ても俺の矢より有能な遠距離攻撃だよなあれ。狩人用無しじゃねえか。
剣筋に集中していると、振り下ろす寸前にジークの動きがぴたりと停止した。そのまま崩れ落ちる。
「ん?」
「あら?」
俺とリオナの疑問符が重なる。突然何だ、腹痛か?
そう思った次の瞬間その理由が分かった。
「くおぉぉぉっ……!?」
「イクトまで何があったの? 男にだけ威力がある超音波でも発生してるのかしら?」
「あ、足が」
「臭い?」
「臭くねえよ!?」
割と綺麗好きだと自負してるよ!!
「足が、痺れた」
「足が痺れたぁ? 寝言を言ってる場合なのかしら?」
「いや、本当だ、信じてく痛ぇッ……!」
やばい、体が少し動くだけで全身に電流が。何だこれは。
「おっ!! もしやこれはニーナの勝ちですか!? ジーク君に勝ちましたよきゃほー!」
「お前かっ!!」
リオナと同調して突っ込んでしまった。
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