コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

17 ( No.40 )
日時: 2010/03/31 22:59
名前: すずか (ID: 5elxhy11)

「必殺ビリビリスパークシャイニングどっかーん攻撃なのです!」
「……麻痺レベル1のことでしょうね」

突っ込むべきところは山ほどあるけど、1番突っ込みたいのはどっかーんが名前的にハブられてるぞ。
というか、麻痺って威力が極限まで低くなると足が痺れる程度の力になるのか。良く考えれば体の動きを封じるための技だしな。充分武器じゃねえかそれ、人間が相手の場合だけだけれども。どんなに強い奴でも足の痺れに耐える訓練なんかしてるわけがねえ。

「取りあえず、審判役の私が判断するに、勝者はニーナね。というわけでこれからニーナがリーダー」
「不安すぎる!?」

愕然とした俺と対照的に、ニーナは全身でテンションマックスだということを表している。具体的に言えば踊り狂っている。ぐるぐる回ってる。

「うきゃーニーナがリーダーですか! バリバリと頑張りますよ!!」
「ニーナ」

足の痺れが取れてきたのか、ジークがニーナに声をかける。

「何でしょー!」
「魔王の情報が無いわけだが。それ以前にどこに人が住んでいてどこが危険なことさえ分かってないわけだが、どこに行くんだ?」

おお建設的な意見だ。是非ともジークに頑張ってもらってニーナの暴走を制御してほしい。

「えっ、えーとぉ……はうう、回りすぎて目がぐるぐるです」

突然こけた。良くこける奴だな。あと直ぐ目が回るな。

「じゃあ今倒れた方向に行きましょおぉぉぉ……、ニーナは小枝代わりに回ったことにしますうぅ……」
「わーお隅々まで行き当たりばったりな意見ね」

呆れ声を漏らすリオナの横で、これからの道筋が全く分からない俺は何をすれば良いんだろうか。取りあえずニーナを殴って気絶させてどこかの枝に引っ掛けても良いだろうか。