コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

20 ( No.52 )
日時: 2010/05/18 00:32
名前: すずか (ID: jd0mxmk6)

「……あのアホの子のスライム潰してくるわよ、異論ないわね」
「ない」
「せりゃっ」

リオナがブーツの踵で踏みつぶした。何か鳥肌が立つ系の嫌な音がした。バナナを手で握りつぶした感じが近いと思う。

「ああっ!? スライムさんが! やっと意思の疎通ができるかもしれないと希望を持ったのに!?」
「まず意思の疎通をしようとするな!?」
「嗚呼可哀想なスライム達。同情の涙のあまり袖を濡らしてしまいそうだわ」
「倒した張本人が何を言ってる!?」
「お前の袖が濡れてるのはスライムの体液のせいだと思うが」

ジークが別段言わなくても言い突っ込みを放つ。

「……気色悪いから考えないようにしてたのに、つくづく配慮の足りない男ね、ジーク」
「お前は俺よりもっと配慮が足りないだろう、大体麻袋で150個分ぐらい」

何でお前等は事あるたびに張り合うんだ。しかも麻袋で換算できるものじゃないだろ、配慮の無さは。

というか的確な言葉だと間違いなく五十歩百歩だろ。