コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

23 ( No.57 )
日時: 2010/05/24 22:42
名前: すずか (ID: 4pf2GfZs)

「褒めてつかわす」

鼻血を止めるために鼻をつまんでいるうちに、リオナとジークが追いついた。またリオナに偉そうに労われた。嬉しくねー。

「あれ、皆さんどうしたの? 何かあったの?」
「向こうに小屋がある」

ジークが平坦に理由を告げる。何かジークが見つけた具合で気に食わないんだが、それを言うと器が小さいと思われそうなので心の中にしまっておいた。

「何ですと! いざ行かーんぐぇ」

また一人で走りだそうとしたニーナの首根っこを掴むと、カエルみたいな声がニーナの口から漏れた。若干面白かった。

「場所も知らずに突き進むんじゃねえ」
「うげげー」

じたばたし始めたので手を離す。

「さっさと案内しなさい俗世の人間」
「それ凡人と同意語じゃねえぞ、多分」
「凡人って自分で分かってるのね」

この面子見てると凡人の方が良い気がしてくるからもう俺凡人で良い。