ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

「こういう時こそニーナね、さあ放火しなさい」
「リオナちゃんにさらっと犯罪の協力を要請された!?」
「犯罪じゃないわ、正当防衛っていうのよ」
「え、そ、そうなの？」
「ええ、さっき私は貞操の危機にさらされたもの。さあ遠慮なくやっちゃいなさい」
「するなよニーナ」

しれっとニーナに犯罪を起こさせようとするので釘をさしておく。そのままだとしかねんし。

「一応、じーさんの様子だけ見てくるか？　リアルで死んでいたら大問題だし」
「ああ」

ジークと連れだってもう一度中に侵入することにする。扉を開けて覗き込むと、じーさんは部屋の真ん中で大の字になって倒れていた。

「あー……生きてるな」
「帰るか」
「お前等は年寄りを気遣うという常識を知らんのかっ!!」

あ、起き上った。年寄りでは不可能な速度で起き上った。