コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

30 ( No.71 )
日時: 2010/08/10 15:51
名前: すずか (ID: wnkXBzTQ)

「……何があった?」
「その地図がニーナの服の中に潜り込んだのよ。燃やしていいかしらこれ」
「どうぞ」
「構わんが」
「所有者の意見を聞かんか貴様らっ!!」

あんたの意見聞いたらエロ路線にしか向かわねえじゃねえか。

「誰がエロジジイの意見なんて聞くもんですか。ニーナ、火付けて」
「うきゅ? りょーかいです」
「待て待て待て」

爺さんがすかさず地図をひったくった。

「何するのよエロジジイ」
「仕方ないから普通の地図をくれてやるわ」
「最初から渡しなさいよ」

全くだ。というか、何だかんだで世話焼きだなこの爺さん。リオナがそんなに好みだったか。
一旦小屋に引っ込んだ爺さんが、再び別の地図を持ち出してきた。

「ほれ、やるわ」
「あらありがとう。これでセクハラ罪は相殺にしてあげる」
「ふむ、ならもう一度触っても」
「ぶっ飛ばすわよ老いぼれ」

リオナの殺意が本物だと感じたのか、真面目に地図の説明をし始める。

「ここから一番近い町はここじゃな。リョーゴの町。割と魔物が多く現れる道中になると思うが」
「望むところね。この洞窟は何?」

リオナがリョーゴの町までの道から少しずれた、『サルブ洞窟』という文字を指差す。

「ただの魔物の巣窟じゃ。宝があるとの噂もあるが、本当かどうかは知らん」
「へえ」
「ま、わしが言えるのはこんなもんじゃ。さっさと立ち去れ、ポチっとな」
「うはぁっ!?」

爺さんがどこからか取り出したスイッチを押すと、突然地面が跳ね上がって吹っ飛ばされた。この爺さん罠好きすぎだろ。