コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

31 ( No.74 )
日時: 2010/08/19 22:07
名前: すずか (ID: lD2cco6.)

軽く200メートルは吹っ飛んだ。そして森の中に騒音をたてながら全員で落下。鳥どもの騒ぎようがえげつねえ。

「……いってぇ」

何かしばらく動きたくないぐらい体中が痛い。枝ささってないかどっかに。大丈夫か俺。というかよく生きてたな俺。

「あらだらしない」
「……殴りに行きたいが戻るのが面倒くさいな」

俺はそんな状態だってのに何でこの二人はピンピンしてるんだよ。見えないバリアーでも張ってるんじゃねえかこいつら。
そしてニーナはといえば、

「……まーたお約束なことを」

木の枝に服が引っ掛かってじたばたしてた。パンツ見えてるぞパンツ。ラッキーとか思ってる自分が若干情けねえわ。

「助けてくださいーっ!」
「……」

ジークが無言でニーナの下へ行き、剣を真上に放り投げた。くるくると回転しながら上昇する剣は、そのままスパッとニーナの引っ掛かる枝を切断。枝もろともニーナが落下。そして剣もジークの手元に何事もなかったかのように収まった。

「うきゃーっ!?」

ドスンという音と共にニーナは救出された。

「……あの無愛想はジャグリングの道を究めると良いんじゃないかしら」
「流石にそれは才能の無駄遣いじゃないか?」