コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

34 ( No.77 )
日時: 2010/09/01 22:28
名前: すずか (ID: d/IlFCIL)

「さて行くか」
「何でイクトの分際で仕切ろうとしてるの?」
「お前俺を下に見すぎじゃねえか?」

そんなに俺は凡百か。そうか。
とか凹んだ瞬間、

「のわああぁぁぁぁぁっ!?」

奥から業火が!洞窟一杯を埋め尽くす勢いで業火が迫ってきた!!
即刻退避。あと数歩遅れてたら俺の後ろ半分は焦げていた。

「あら、その為に行ってくれたのね。イクトのくせにやるじゃない」
「だろ?」
「調子に乗るんじゃないわよ」

じゃあ褒めんなよ。

「ニーナ、水の魔法とか使えねえの?」
「使えないです!」

そんなキラキラ笑顔で断言できることじゃねえだろ。

「入れないじゃねえか」
「さっさと行くわよ」
「リオナさん!?」

この人全く意に介さず突撃されたんですが!?

「さっさと着いてきなさいよ」
「燃える!?」
「……僧侶の習得技に防護壁ってあったの知らないのかしら?」
「あれって物理攻撃だけじゃなかったか?」
「そんな壁役立たずじゃないの。当然魔法攻撃も防げるわよ」

この天才が! これで性格が良ければ完全無欠なのに勿体ない。