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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 35 ( No.78 )
- 日時: 2010/09/10 23:45
- 名前: すずか (ID: RsXPPDHr)
当然の如く、リオナの防護壁は炎を軽々と跳ね返した。いやでも防護壁って見えない分スリル満点だな。無事って分かってても滅茶苦茶怖いんだが。目の前に灼熱の炎が。ゴーッて。ゴーッて。今二回言ったのは俺がどれだけびびったかを伝えたかったからだ。
しばらく突き進んでも、炎は定期的に襲撃してきた。リオナの壁の前では無力だが。定期的ってことは、機械か何かで制御でもしてんのか?
そして、またゴーッという音が聞こえてくる。
「おきょーまた来ましたよーっ!!」
さっきからニーナは炎の来襲の都度テンションを跳ね上げている。何でコイツ疲れないんだろう。あのとんがり帽子の中に元気玉でも入ってるか。そうだとしたら即刻頂戴したい。
「あ、いいこと思いついた」
リオナが良からぬ発言をした後、ボソッと一単語ぐらいの言葉を呟いた。
「!!」
つまらなそうに歩いていたジークが、突然顔を跳ね上げ剣を鞘から抜いた。そしてその剣を地面と水平に、そして面を自分の方に向けて前に突き出す。よく見る剣士の守りの体制だった気がする。
「チッ」
リオナの舌打ちの音と共に炎が急襲。そこで気づいた、ジークの前に防護壁が張られてない、っておいリオナ!? アナタナニヤッテルンデスカー!? アマリニアセッテカタコトナッテマスヨワタシ!?
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