コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re:       バカと生徒会の日常 ( No.10 )
日時: 2010/03/29 18:49
名前: 黒瑚猫 (ID: 2qC9xcD7)
参照: ほむ〜(ノ)ω(ヾ)

#003 @友達

「あっ・・・待ってよ〜!康太」

スタスタと早歩きで、教室に向う康太。どうせ、同じクラスなんで隣の席なのに・・・・


待ってくれても良いのに———


「ヤダ。今日は蒸し暑い・・・。早く教室で涼みたい。」

確かに今日は暑い、セミの鳴き声が聞こえるぐらいだもん。

それに、康太の席は窓辺で、涼しいってコトも知ってる


 でも、


     私には違うように感じる。


避けられているみたいで、


      嫌だよ。

「・・・・・・・もうすぐ、夏・・休みか・・」


毎年、思い重なる夏休み———

皆がどれだけ夏休みが来て欲しくても、私はいらないと思う。


だって、私は一人だから・・・・・。


寂しくて、辛いんだよ・・・・・・。

私は唇を、ぎゅっと噛み締めた。


私は教室に着くと黙って自分の席に座った。

皆と私に距離があるのかと思う。


自分がバカだから・・皆がついていけないのかもしれない。


康太も、

     そうだったのかな


教室ではいつも読書している。本はきっと、私を差別しないから


「何してんだよ」

康・・・・太————!!!!


「ぇ・・・・ぁ、何でも無いっ!えヘヘ」

わざと、作り笑いする私を見て、康太は寂しそうに


「そっか、・・・今日集会だからな、遅れるなよ」

「え・・?あ、うん。そだね」


康太は私の顔を見て、

「何かあったら言えよ」

と言って、教室を出て行った

「うん・・・」

涙がこぼれそうだった。


君はいつでも、

      私と一緒にいてくれてるよね———