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Re:       バカと生徒会の日常、  ( No.131 )
日時: 2010/04/09 14:16
名前: ヾω)黒瑚猫..★!゜ (ID: .w2q4FkQ)
参照: ∮...好き、ただ一つの君と私の、共通の言葉だよね——...:*

#018...:*

「っははは!!!」


堪えていた笑いが止まらず、大笑いする康太


少しだけ、ムッと思ったけど、


康太の笑顔はとても久しぶりで———


楽しそうで、私まで嬉しくなった


「ね、康太...ムトウって何?」


さっきから胸に、曇り雲のようにあった疑問


康太は、それを聞いて笑い出した


「っはははは!!!無糖だよ、無糖。

砂糖が入ってませんっていってんの」


無..糖


「お砂糖入ってないの?」


ぴくぴくと私は顔を引きつる


康太はきょとんとして、頷いた


「そだよ、普通のコーヒーは少しでも砂糖は入ってるんだよ。」


コーヒーに....?少しでも砂糖が入ってる?



「お....」


「お?」


康太は私の言葉を聞いて、耳を傾けた


「おのれは、人類の枠を越えているーっ!!!!」


こいつはもはや、人類の敵だっ!!!


「んだとー——っ!!?」


コーヒーを無糖にするなど、


言語道断っ!!!始末せよ———!!!!






「あの...」


私が、康太を始末しようとした時、


綺麗に澄んだ様な声が、聞こえてきた


「ほへ...?あ、ハイ、なんですか??」



顔を上げて、その人を確認する、


そこには、私たちぐらいの背丈と、年頃の女の子がいた



黒髪で、後ろで1つに束ねてある。


顔は可愛いというより美人....



モデルみたいに輝いているって言うのかな....


「何ですか?」


制服もここらじゃ見ない制服だなぁ——


女の子は、


少しにこりと笑って、


「殊梨中学の——方ですよね!!!」


明るい声を出して、私の手を握ってきた


「あ、うん!そだよ〜」


「良かった...えっと、中学校って何処にあるんですか?」


少し頼りなさそうに私を見る。


ムッ!こう見えても生徒会なんだよ〜??((多分仮))


「んっとね、....商店があって、そこを左に行ってから

...という...があるから、
そこをまっすぐ行くとあるよ」


すると、女の子は

目を輝かせて、


「ありがとう!それじゃぁ..」


と言い残し、女の子は走って学校の方へ行ってしまった


「ねぇ...康太、何なんだったんだろね?」






....




返事が無い



「康太?....!」


隣にいるはずの康太は、居なかった


「先に...帰らないでよ」


私の隣にいたはずだった康太の乗っていたブランコが


ただ、


風に揺らされていた






「....ばか」







私はこう言わずに入られなかった...


私の頬を流れた涙は、


風と一緒に消え



そして、むなしく


ブランコだけが


揺れていた