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Re:       バカと生徒会の日常、  ( No.133 )
日時: 2010/04/10 13:51
名前: ヾω)黒瑚猫..★!゜ (ID: tKz6b/Pj)
参照: ∮...好き、ただ一つの君と私の、共通の言葉だよね——...:*

#019...:*


私はその後、


一人寂しく家に帰った



━自宅━


「ただいま!」


家に帰ったら必ず言う言葉、


そういうと、必ず反応する人がいるからね



「お帰りなしゃい!蓮華ちゃん」


とたたたっと小さな足音を立てながら



走ってくるのは妹の


宮下蓮菜、現在4歳で幼稚園生。


「ただいま、蓮菜!!走ると転ぶよ?」


みにまむな蓮菜は可愛い!ぬいぐるみみたいで...


「らいじょうぶっ!!蓮菜は転ばないよ!」


そういうところがまた可愛いっ...


さっきあった事も忘れそうになる


「あ!さっきお兄ちゃんが来たよ?手紙を渡してって!」


「お兄ちゃん?手紙...」


私たちには従兄妹で兄貴が居るけど、


私は振り返り、玄関を見る


うちの家の人の靴しかない、もう帰ったのかな...



ん〜、でも


すぐ変えるはずは無いよね?


「どんなお兄ちゃんだった?」


私がそう聞くと、


蓮菜はん〜、と言って黙り込んでしまった


少し難しかったかな...



郵便局でもお兄さんとか居そうだし———


「...あ、よく蓮華ちゃんと一緒に居るお兄ちゃん!!」


突然、蓮菜がぽんと手を叩いて、喋りだした


「私と一緒?.....康太...から?」


「あ、おやつの時間だー!じゃ〜ね〜!!」


「うん、ありがと」


そういうと蓮菜は頷き、リビングへ走っていた



胸が、トクン..トクンとなるのが分かる



康太から、手紙————


そんな小さな事だけで、嬉しいのは何で...?



私は、2階にある、自分の部屋に急いで行った



自分の部屋に入って、まずドアの鍵をかける



蓮菜が来るかもしれないから、蓮菜には悪いけど...



ゆっくりと、見たいから...



手紙は封筒にも入ってない、メモ紙の様な紙だった




『依頼者の件、俺は良くやったと思う、


とりあえず、おめでとう...だな


前に、自分は明るくないとか言ってたろ...?


ああ見えて、会長達は、寂しがりやなんだ


お前のその、自分らしさこそが明るさだと俺は思う


生徒会、続けてくれよな


      by康太』


最後まで読み終わる前に、涙が頬を流れていた


読み始めてすぐわかった、



康太の字だって、康太からの手紙だって、確信した



それだけで、涙が出たのに、



最後まで読んでみたら、私は凄く嬉しかった


必要としてくれてる、


自分らしさ、



ただ私はそれに気付かなかっただけなんだなって



分かったんだ、私は認められているって



それから、...多分だけどね、


私...康太に助けられてばっかりだった



今私の頬を流れる涙は




きっと、



嬉し涙だよ———


絶対、生徒会に居続けよう...



私はそう決心したんだ


康太とは喋って約束したわけじゃないと思うけど、



約束したんだ