コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 生徒会の一員、 ( No.87 )
- 日時: 2010/04/05 15:45
- 名前: ヾω)黒瑚猫..★!゜ (ID: Ikb4yhFE)
- 参照: ∮...黒瑚猫..それは、人間だ ※猫じゃないよ(ノ)ω(ヾ)
#015...*@
「——康太?」
男の子の声、
私に軽い口調で話してくる男子なんて
そんなにいない——
振り向くと、
逆光で顔とかはよく見えないけども、
そこには康太らしき人物のシルエットが見えた
「康太...」
「さっき、依頼者の松浦由美子が来た」
康太は何も言わず、用件だけ言った
「そ、私体痛いし、だるいから帰らせてもらうねぇ」
手を振って、帰ろうとした時に康太は、
「会長がお前のこと探してるぞ」
「...何で?屋上勝手に使っておいて、生徒会サボるなとか?」
私が言った事はほぼ当たっていると思う、
屋上は生徒会の許可無しでは、立ち入り禁止エリアだから
それを勝手に使っておいて、
具合が悪いから、帰りますなんて自分にとって都合良過ぎるもの
「そう、だな。それもあるだろうが、
依頼者は解決したと言って来た、
泣いてお前に会いたいと言っていた」
泣いた———?
「何で?」
嘘を貫き通す自信は無かったけど、
私は
演技には自信はある。
亜衣[ちゃん]には悪いけど、由美子ちゃんの友達ってなりきってたし
「——お前に感謝の言葉が言いたいってさ、」
「ふーん、私パス!帰る」
そういうと康太はやれやれとため息をついて、
「お前だけサボるなんてヤダね」
「じゃぁ、どうしろっての?」
康太は苦笑し、
「俺も行くって事だ」
と言って、外靴に履き替えて先に言ってしまった
急いで追っかけると、
康太は学校近くの自動販売機で、何かを買っていた
「ちょっ!!!?何で康太までサボるのさー」
康太は私に顔を合わせずに
自動販売機から飲み物を取り出していた
「最初からそのつもりだったんだよっ、ん」
ぽいっと康太が何かを差し出してきた
いや、投げてきたが正しいかなぁ....
物は粗末にするなって——
パシッとつかむと缶ココアだった
「ココア?何で」
黙って、すたすたと帰る康太。
「待ってよ〜、飲んでいいの?」
ちゃっかり貰います♪
意地汚いなんて考えるな
「それ温かいだから今飲むと火傷するぞ」
ふたを開けようとしたら、いきなり言われた
....
てれぱしー??
「え...なんでもう夏なのにー」
貰っておいて文句を言う私に対して、
康太は気にせずに
「それ以外売り切れだった、ちなみに俺は缶コーヒー」
「ふーん、康太ってこっちの方に住んでたっけ?」
康太はがくっとなり、ため息をついた
あぁ、無駄な二酸化炭素が....あいつ一日に何回してんだよぅ
「近所に決まってるだろ
ちっちゃい頃から、よく遊んだろー!!」
「....康太って小さい頃なんで覚えてんの?
楽しい思い出だったとか——?」
康太は少し赤くなった
「そそ、それはっ...そのだな」
「なんなのさ、」
じれったいのがあまり好きではない私は
ぶーっと言いながら、
康太と一緒に帰った