コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re:    -  青 春 色  〆_ ( No.178 )
日時: 2010/06/28 17:36
名前: そらね ◆ZPJ6YbExoo (ID: 5PvEL/lW)
参照:      青春したいねぇ  ...(ω)

 — 9話 〆



授業の終わりを告げる鐘が鳴る。
理科の教師は、未だに苛立っているようで、
相沢を冷やかな目で見つめていた。



世の中は腐ってんなー、と思い浮かぶほどに。





 #教室


教室に戻ると、窓は閉まっていて、
とても蒸し暑かった。



「 はー・・・ 」



大きく息を吐く。この時間だけでだいぶ疲れた。
相沢は言う時は、言うもんだよな。



次の時間を確認する。
時間割表には、国語と書かれていて、俺は小さく
ガッツポーズをする。天の神よ、ありがとう。



幸せ気分な俺に、また神はプレゼントをくれた。



「 知良ー 」



誰かが、俺の下の名前を呼んだ。
俺は大体その人物が誰かが分かった。



「 何だよ、森谷 」


「 何だよって、生意気だなぁ・・・ 」




   森谷 文香(moritani ayaka)


うちのクラスのギャル系女子、だと思う人。
この学校は、なかなかギャルが多く、俺的には、
いずれこの学校がギャルに支配されると思っている。



「 話があるんだけど・・・ 」



下の名前で呼ばれている理由は、小学、中学、高校と
皆、同じだからである。
まぁ、同じクラスになったのは3回くらいだけであって、



俺は、仲がいいとかあんまり思ったことが無い。
下で呼ばれている理由は見当たらない・・・。


「 何だよ 」



机の中に、理科の教科書や参考書を詰め込み、
鞄の中から国語関連のものを取り出す。



「 夏休み暇? 」



単刀直入だな。まず、この後夏休みだろ?
的に始まると思っていた俺は、常識外れなのか——?




「 いやぁ、暇っちゃー暇。 」



曖昧な返事をするが、森谷の調子は変わらず、
ただ用件だけを伝える。



「 なら、プール行こうよ! 」




   吹き出しそうになった。




夢にまで見た、女子高校生とのプール。
それがいともたやすく手に入ってしまうのだろうか、



まぁ、森谷とは夢など見たくないが、
どうせ一緒に遊ぶなら、美女だろー・・・
考えただけで、また吹き出しそうになる。



いや、待て、案外冗談かもしれない、確認すれば・・・




「 待て・・・プール? 」


「 プールだけど・・・ 」



なんだか、さっきから森谷が無表情で、
相沢みたいで怖い。
だが、俺は損なのは眼中になく、



「 冗談だろ 」



苦笑いのような笑いをする俺に対して、
森田は、ふぅと小さく息を吐いて、



「 冗談じゃないんだけど 」


と言い捨てた。
その瞬間、俺はこう即答した。



「 行きます 」




   俺の夢は、15歳という若さで叶えられた。




   いや、15歳という若さで叶った
    ・・・でもいいのかもしれない。