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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: — 放課後の科学部 〆_ ( No.23 )
- 日時: 2010/04/27 17:53
- 名前: そらね. ◆ZPJ6YbExoo (ID: 7MCr7M6.)
- 参照: ∮...黒瑚猫 〓 そらね
— 5話 〆
「きりーつっ!れー!!」
今度はちゃらちゃらとした
奴が号令をかける.
今日の授業をもう終わった
俺は、大きく息を吸って、思いっきり吐いた.
いわゆる、ため息だ...ため息
この学校、面倒臭いなぁ...
ぼーっと考え事をしていると、
「芳田君」
綺麗に澄んだ声が聞こえた...
ただ、冷たくも感じる声でもある、アイツだ——
最も、このクラスは皆
チャラチャラしていたりして、タメ口だったりするのに
わざわざ、芳田ではなく、
芳田君と呼ぶのは、クラスでも、学年でも一人しか居ない———
「...相沢」
少し冷やかな、相沢の顔をチラリとのぞく.
彼女の瞳には、感情さえも
映っても無い様に見える
相沢は、そっと唇を動かし、
「今日は、行かないんですか?」
首を少し傾げる様に聞いてきた.
俺は、あぁ...と言い、
「今日は...どうかな」
「そうですか...私は、行きますね」
たった二言を言い残し、少女は教室を出て行った
たった二言...
それだけでも、十分なほどに話したんだろう.
普段、彼女は誰とも話さず、群れている所も見た事も無い
一人が好きなのかさえも、分からない
つーか、知ってどうするんだよ
「科学部...ね」
俺は、独り言のように静かに呟いた
さっき、相沢が行くって言っていたのは
恐らく、科学部の事だろう...
一応、この高校は珍しくも、絶対入部なんでね
面倒臭くて嫌だったけど、
科学部は、サボれるし、一応興味もあったしな
入ってみたら、相沢が居た
....って訳だ
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