コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 青 春 色 、 _お知らせ! ( No.248 )
- 日時: 2010/07/27 19:12
- 名前: 春透./*゜ ◆ZPJ6YbExoo (ID: xYJBB/ey)
- 参照: 元 そ ら ね ...(ω)
13
俺と相沢は一緒に教室を出たものの、
無言のまま部室、という場所ではないが、
活動場所へと向かっていった。
幸い、理科室の扉は開いており、
職員室まで理科室の鍵を取りに
行かなくても済む、ということだ。
「 こんちわー 」
「 こんにちわ。 」
綺麗で高い声の少女と無愛想で少しばかり汚い声の
ちょっと大きめの少年。アンバランスな声が
理科室に響く。
「 おぅ・・やーっと俺以外にも来てくれたよ 」
一番に来ていたのは、山崎大樹先輩。
嗚呼、大樹先輩が一番に来ていたのか・・・・。
ほっと安堵の息を洩らす。
相沢と二人きりじゃ、気まずくて
気まずくて・・・涙が出そうですよ・・・
菜に喋ったら良いのかわかんないし、
先輩が居れば、なんとかなる。
「 すいません、遅れてしまいましたか? 」
相沢は眉をひそめ、じっと先輩の顔を窺う。
確かに、ちょっとばかし今日の帰りの
ホームルームは長かったし、遅れたかも
「 あぁ、相沢ちゃんは許してあげるよ 」
待ってくれ。『相沢ちゃんは』と
聞こえたのは俺だけだろうか、聞いた奴挙手しろ。
と結論を脳内で出し、来ている連中を探す、
ところが誰も居ない。
酷い・・・不平等じゃあないか!
世間に先輩を訴えてやる!訴え方知らないけど、
とくかく、こんな悪が居る事を知らしめてやる。
「 ウソウソ!なんで携帯電話もってるのかな?よっしー君? 」
それは貴方を警察に引き渡すためです。
相沢は不機嫌そうに俺の表情をまじまじと見る。
え?何?この高校って、携帯
もってきちゃいけないんだっけ?
うろたえる俺に対して冷たい視線をぶつける相沢。
にらめっこがあったら、こいつは真顔で勝つだろう、
ただし、笑わせたら負けでなく、ビビったら負け。
のルールであればこいつは間違いなく優勝候補だ。
「 芳田君、プールのことですが・・・ 」
珍しく話を振ってくる。それも夏休みの・・・
相沢も行くんだっけ?プールに・・予想できんな。
誰とも話した所も見ないし、一緒に居る所も
見たことがないような気がするね。
まぁ、そんな過ぎ去った事は面倒臭いので、
放置プレイをするのが、俺式の礼儀と言うものだ。
面倒臭い = 放置プレイ
難しくてボス攻略の出来ないRPGがいい例、
と言った所であろうかね。
相沢は、一瞬の内に瞬きして、俺に聞いた。
「 行くんですか? 」
「 ——・・・絶対の確率に近く、行きますね。 」
俺のふざけ気味の態度も入れていたが、
相沢は気にもせず俺の話を聞いた瞬間、
肩が震えたような気がした。