コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 青 春 色 、 _| 14うp ( No.258 )
- 日時: 2010/08/02 17:34
- 名前: そらね ◆ZPJ6YbExoo (ID: dFWeZkVZ)
- 参照: 元 春 透
15
「 ・・・ 」
俺は先輩の言葉を聞いて、ボタンを押しそうになり、
そして押しそうになったその数秒で、
押してしまおうかと考えるところまできていた。
「 土下座でも何でもしますから 」
先輩はそういう。そんなこと先に言っといて、
もし真夏のプールで彼女が出来ちまったら俺に
「美人なんだぜ〜」とばかりに自慢してくるだろう。
それで、俺は出来なかったら・・・
絶対に俺に自慢してくる。見下しの目で。
その分だと、先輩を誘おうと考えていた
10分ほど前の俺は馬鹿だったのだ。
その自慢してくる可能性を忘れていた。
そして数分前、警察にこの人引き渡さなかった俺も
馬鹿だったのだ。あの自慢してくる可能性を忘れていたのだ
俺は、今はたぶん先に見下しの目で先輩を見下ろす。
最も、先輩は俺より背が高く見下ろすことが出来ない。
ああ、ずるい。年をとるとすぐこれだ。
でも、先輩と同じ年だったとしても、
彼女居ない暦16年から、17年に変わるのは嫌だ。
どうしようか、まあ俺が出来る可能性もあるんだし、
先輩が出来なかったらかわいそうだしなぁ——・・・
俺がうなって先輩の前で突っ立ってると
俺は、あることを思い出した。
「 ——・・いいですよ、先輩 」
終えれがそういうと先輩はくしゃりと
顔を歪ませた様に笑った。
そして相沢のほうへ行って相沢の手をとる。
「 やったやったー!相沢ちゃーん 」
相沢の手を無理矢理上に上げて、万歳ポーズをさせている。
嗚呼、彼女の怒りを買う行動ですよ、先輩。
相沢は俺の予想は別に、軽い力で先輩の手を弾く。
「 よかったですね。じゃあ作業、してください。 」
そんな彼女をの言葉を無視し、部室で踊りに踊る
山崎先輩を見て、俺は嫌悪に近い眼差しで見る。
なんで、こんな人が俺の先輩なんだ。
俺はぶつぶつと心の中で愚痴を言うと、
先ほど思いついた、先輩を連れて行く手段を話し出す。
先輩には、俺と一緒に奴を倒してもらう。
「 先輩植田の奴も来るんで、彼女。連れて来るんでしょうね 」
そして、奴を倒した挙句。俺は警察の電話番に
かけ、植田を葬り去った先輩に俺の分まで罪を擦り付ける。
まったく卑怯な作戦である。
「 あ〜・・直人?あいつはどーでも言いや、この際。 」
しばしの硬直。
「 スタイルのいい、美女と俺は付き合うことになるから、プールで 」
俺は、そのときは、我に返った。そうか——・・
先輩の考えていることがわかり、俺はたぶん始めて位に
先輩を尊敬に眼差しで見る。
この高校で、うちのクラス。彼女を作るのには、範囲が狭い。
そして、こう考えた・・たぶん賢い先輩がいた
あんまりスタイルのいい奴が居なければ、
ほかの高校生あたりを
ナンパすればいいと——・・・
「 いい奴居なければ、ナンパすればいい。そうだろ? 」
俺が考えをまとまらせた直後、先輩をそれを口に出す
嗚呼、俺は何でこんな頭がいいのに。
考えることがあまりにも空しい先輩を持ったのだろうか。
「 トーゼン、よっしーも俺と一緒にやるよな? 」
最初の勇気をくれるような言葉の次によっしーが来たから、
俺的には雰囲気がぶち壊されている気がする。
そして、最後の言葉一緒にやるよな?
あれは覚醒剤かなんかを紹介された時、
友達と一緒にやれば怖くない、そう考える奴だろう。
絶対にそんな奴とかかわっちゃいけないと警察は言い居そうだ。
そういう捕らえ方だと、やはり、先輩を警察に渡すか?
俺がうなり考えていると、少し遠くでちゃんと作業をしていた
相沢が鬼のような目つきで、俺と先輩をにらんでいた。
「 ほらっ!二人とも!!作業を・・ちゃんとしてください!! 」
怒っているのだろうか、少しいつも違って尖った声。
先輩は、しぶしぶという風に作業に取り掛かり、
取り掛かる前に俺に頑張ろうぜ、と声をかけた。
俺はあいまいに返事をして、作業に取り掛かった。
俺の作業を少しの間、相沢が見つめて、
誰にも聞こえない小さな声で、「何で」と言っていたのを
一緒に部室に居た俺と先輩は知るよしも無かった。