コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 青 春 色 、 _| 16うp ( No.282 )
- 日時: 2010/08/22 14:25
- 名前: 春透./*゜ ◆ZPJ6YbExoo (ID: r9WvvYgW)
- 参照: 元 そ ら ね ...(ω)
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帰りのHR
「 ——で、各自私生活を正しく過ごしましょう 」
担任の先生の話を聞いている時、俺は既に
お袋に今朝持たされたハンカチを噛み締めていた。
噛み付いてやりたい癖がもう発動している。
早く終わってくれないかなぁ。終業式の日のHRは
うざったいくらいに長い。先ほど聞いたことを
ビデオで録画したのを繰り返し流しているみたいだ。
「 ——これでHRを終わりにします 」
嗚呼やっと終わった。溜め息を吐くと同時に
ぼんっと肩を叩かれる。特に驚く様子も無く俺は
帰る用意をする。面倒なことには関わりたくありませーん。
どっか、遊びに行こうよなんて言われても行きたくない。
嗚呼でも女子がいたら・・・やっぱ止めよ。家に帰って
ゴロゴロして寝よう。
「 おい、よっしー 」
だーれがよっしーだ。と言ってやろうと思ったが、
それでは相手の思うつぼである。話しているうちに
後ろから虫取り網かストッキングでも顔を隠され、
カラオケか、ボーリング場にでも目隠し、顔隠しとして
無理矢理連れて行かれるだろう。
「 ・・・芳田知良は、彼女いない暦じゅっ 」
バキッ、
鈍い音がでるなあ。上田君の頬は、ちょっと
いや大分力を抜いたのに結構音がでるもんだね。
ちょっと殴ったくらいで植田君なに怯えるんだい?
「 やだなあ、植田君。冗談きついよ 」
口元が妙に引き攣る。あれ、俺こんなに笑うの
下手だっけ?まぁいいや。こんな馬鹿放っておいて、
帰って家でゴロゴロしよう。植田の上を跨いで
教室を出ようとすると、足が捕まれ、
下半身が教室で上半身が廊下という感じに俺は転んだ。
俺は植田の方を睨むと、植田は親指を立てて
「 か、カラオケ行かねぇかい? 」
と言った。答えは当然、「No」だ。金を払うのは
君だと言うのかい、割り勘じゃあないのかい。
だったら行こうかな。