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Re:   — 俺の青春時代 〆_ ( No.53 )
日時: 2010/05/08 18:27
名前: そらね. ◆ZPJ6YbExoo (ID: bIwZIXjR)
参照: ∮...そらねは、空と海が大好きなのです (^ω^)

 — 13話 〆

「あ、いや..用件は無い...んだが」


何ですかと言う答えに、俺は
しどろもどろ風に答える.


相沢は冷たい視線を送ってくる


「...なら、呼ばないでください」


氷のような冷たい言葉が、
俺の頭上を雨のように降り注ぐ様だった.


「...すまん」


俺はそういい、ただ黙って歩き出した.
その後ろをついてくる小さい影と
相沢——


なんだか、まるで


親鶏にちょこちょことついていく、
ひよこのようだ——


まぁ、実際...それ程の身長さはある.


「家、こっちなのか...?」


俺は自然に口を開いて、
喋っていた.


それほど、喋りたかったのかと思い、
なぜか、後悔するように小さく唸る.



だが、



   相手は、  “あの”   相沢だった——



「...個人情報..プライバシー侵害です」


その言葉を聞き終わる前に、
俺の何かが壊れた気がした———


...しかし、彼女の言う事は最もだった.
そりゃ、教えるのは、大変仲がいい人とか...
そんなのだろうが、


俺は相沢と親しくも無い———


明らかに、泥棒されると思われるような、
見られ方...


俺の何かは、やはり壊れた気がする——


「すまん」


謝らずには、いられないだろうな...
相沢だし...



相沢の出した答えは、返答は、


俺の“予想の枠”を貫いて飛んでいく、ものだった——


「...心がこもってません」




またもや、俺の何かが壊れる気がした——




俺は、くそっ...と心の中で思い、
もう一度謝る.


「ごめんなさいっ」


これなら良いだろうと、
鼻を鳴らす俺に対して、相沢は不気味な物を見たように、


体を固まっている——


この時、
俺は油断していた...


相沢は、危険人物だということを忘れ———



「気持ち悪いです」



という...言葉だけが返ってきた.



コイツ最低———
なんか心の底から傷つく俺...


踏みねじられたあげく、捨てられた...
惨めな思い———!!


相沢は、すたすたと先を行こうとした.



奴には悪気が無いようだが、
俺は十分悲しんだ———