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　—　15話　〆

“植田　直人”


俺の親友...だと思われる奴で、
陸上部——



最近はあんまり連絡とったり、
遊ばないんだよな...同じクラスなのに...



まぁ、部活が全然違うからな——
文化部と運動部じゃ、帰る時間帯も違うだろうな.


「ったく、久しぶりに何の用だよ」



携帯電話を鞄の中から取り出し、携帯を開いて、
電話帳から、植田の番号を押す.



「あー、もしもし?」



最初の一言は誰でも一緒だが、
植田は自分勝手に、


おーっす!俺、俺っ!　　や、　　知良〜っ、宿題教えてくれぇぇ



などの、第一声をだす.
あまりにも、失礼だと思うが———



てか、①、俺俺詐欺かよと思って、
一回ぶちぎった事がある。



知ってる携帯番号でも、俺俺と、
名前を名乗らず言う奴は、皆、詐欺であると



俺は認識している.



御袋辺りが引っ掛かりそうだ...
あののんきで天然そうな奴をどうにかせねばな——



『...ちわーっす、よっしー?』


しばらくたって、植田は電話に出た。


「そーですよ、植田さん」


俺は芳田と呼ばれているが、コイツだけはなぜか、
“よっしー”と呼ぶ.



まるで、マリ○関連にでる、
緑の未確認生物の名前と一緒で、少々いやだが..



放っておけば、広まる可能性もあまりないような気がする.
その反対もありえるがな——