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Re: キミとのHappy Life【実話】 ( No.130 )
日時: 2011/05/30 19:34
名前: 緋香里 (ID: kcbGQI7b)

第26話『4月中』


クラスが離れたことで、私と航太の接点はほとんどなくなった。

唯一残ったのはメールだけ。

私は、柚莉奈と話すために毎日B組に通った。

その時に少しだけクラスをのぞいたけど、航太はいつも多くの男子に囲まれていた。

“同性からも人気なんだ、やっぱり”改めて思ったりした。

家に帰ってから、クラスでのことを話したり聞いたり…。

たぶん毎日のようにメールしていたかもしれない。


そうやって毎日を楽しく過ごしていた私。

ただ、一瞬だけ考えてはいけないことを考えた。

“私、本当に航太のこと好きなのかな?”

距離ができたことによって生まれた不安だった。

“こんなこと考えちゃダメだよね”

そう自分に言い聞かせて、考えないように意識した。

でも心は言うことを聞かず…

“もしかしたら、別れた方がいいのかも”

私のマイナス思考はエスカレートするばかりだった。


今さら言うのもおかしいけれど、私は消極的。

おまけに重度のマイナス思考。

だから、航太と付き合えたことは奇跡だと思っている。

ただ、私の考えは甘かった。

“付き合っている”という結果に満足してしまっていた。

一番言わなきゃいけないことを言っていなかった。