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第４話『２月になって…』


女の子たちが盛り上がる…というよりは、ソワソワする時期がやってきた。

クラスの中でも部活の中でも、出る話題はバレンタインデーのことばかり。


結局私は航太にチョコをあげることにした。

これは、友達にも相談して、悩みに悩んだ末出した答えだった。


そして、ある日のこと…。

友達の絵梨が航太にこんな質問をした。

絵「航太って好きな人いるの？」

航「絵梨が教えてくれるなら教えてあげる」

それを聞いた時、私はショックを受けた。

“航太も恋してるんだ…。まぁ、私なんかじゃないに決まってるけど…”

心の中に、雨が降り始めた…。


ちなみに、この時の座席…。

私の前に航太、航太の隣に絵梨という感じだった。

そのため、私にはある考えが浮かんだ。

“もしかして、航太って絵梨のこと…”

テンションが急降下していった。


その一方…。

絵梨と航太の会話は続き…。

Ａ〜Ｄまであるクラスのうち、どのクラスを捨てるかという話にまで発展していた。

私はなぜか不安になった。