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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: キミとのHappy Life【実話】 ( No.44 )
- 日時: 2010/06/03 21:22
- 名前: 春華 ◆4iYg9YTv6U (ID: x40/.lqv)
祝10話!!「ドキドキ☆運命の日」
今日が来るのは分かっていた。
でも、来てほしくなかった。
どうせ、きょうは言わなきゃいけないって分かってたから…。
その予想は、見事に的中した。
今日も、メモで教えあうことにした。
昨日と少しだけやり方を変えて…。
昨日は残す人の名前を書いたんだけど、今日は消す人の名前を書くことになった。
それは、2時間目が終わった休み時間に言われた。
私、この日のこと全て細かく覚えているんだ。
で、奈月が来てくれたときに「どうしよう…。手が震えて書けないよ〜…奈月書いて!」とお願いしたの。
奈月は「こういうのは自分で書かなきゃダメじゃん」とか言いながらも消す方の人、亮哉の名前を書いてくれた。
そしたら、チャイムが鳴った。
3時間目は数学だった。
私は先生の話なんか聞いちゃいなかった。
さっき奈月が書いてくれたメモを何回も見たりして、とっても落ち着きがなかった。
で、ふとメモを見たときに、私は奈月の字を消した。
そして、その上から自分でもう一度亮哉の名前をなぞった。
でもね…。
そうしただけで、少し落ちついたんだ。
“自分も文字で想いを伝えられる…。”
そう思えたからね。
私はこうして、ドキドキの波が1日中続きそうだと思った。
この波は1日続くのか?
それとも、止んでしまうのか?
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