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- Re: キミとのHappy Life【実話】 ( No.93 )
- 日時: 2010/07/29 16:37
- 名前: 緋香里 ◆4iYg9YTv6U (ID: 6i18Tf8q)
第17話『合唱祭!!』
合唱祭当日…。
合唱祭は、市民ホールを貸し切りにして実施された。
ホールの中に入って、座席に座る。
まだざわざわしていた。
私は、期待と不安がいっぱいで緊張していた。
自分の学年の発表が近づいた。
発表するクラスの順は、A、C、B、D。
私たちはD組。
一番最後の発表だ。
ステージの上に来た。
みんなは整列、私と奈月は端の方のマイクの所へ行った。
少しざわざわしていたけど、奈月が話し始めたらとたんに静かになった。
そして、私の番。
「クラスで一番やんちゃで騒がしい男子」と言う部分でざわざわした。
ちなみに、そのやんちゃで騒がしい男子とは拓也のことだ。
でも、間違えることなく原稿を読むことができた。
ほっと一安心して、自分の位置に入った。
歌は完璧だった。
他のクラスより声が出ていた男子も、いつも以上に声を出していた。
そして、結果発表…。
銀賞、金賞の順にイントロが流れる。
実行委員長が「銀賞は…!?」と言った次の瞬間…!
D組の自由曲、「COSMOS」が流れた。
女子は感激で叫んでた。
そして…
「金賞は…?」
A組の自由曲、「輝くために」が流れた。
その瞬間、A組の方からは歓声が聞こえ、周りからはすすり泣く声が聞こえた。
私も、涙が出てきて、みんなと一緒に泣いた。
最後に、賞状授与。
航太がステージ上に行き、賞状を受け取った。
ちなみに、うちのクラスは2枚賞状をとった。
1枚は銀賞ので、もう1枚は“最優秀指揮者賞”というもの。
課題曲の指揮者がもらった。
それを聞いた時、すごくビックリして逆に笑ってしまった。
合唱祭が終わって、3年生からホールを退場した。
1年が出るまでの待ち時間、航太が賞状をみんなに見せに来てくれた。
その時、私はまだ涙が止まってなかった。
だから、航太に泣き顔を見られちゃったのがショックだった。
でも、みんなでとった銀賞は、何よりも輝いて見えた。
この時、「頑張ってよかった」と心から思えた。
こうして、長い長い合唱祭はいい思い出となって終わった。