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Re: Love And Youth! +実話+ ( No.10 )
日時: 2010/05/12 18:03
名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: uRjlitq/)
参照: http://ip.tosp.co.jp/i.asp?I=demyx9

第五十二話『平凡な雨』


次の日——。


「じめじめ……」


本日の天気は雨。
私は窓の外を見ながらため息をついた。


「……」


今日はなんか平凡な一日だ……。
私は心の隅で怜緒のことを考えながら、退屈な授業を受けていた。


*四時間目*


「ふぅ……」


やっと四時間目……。
移動教室だ、めんどくさい……。
私は欠伸をしながら廊下を歩いた。


すると、


「ひ〜〜〜め〜〜〜よ〜〜〜しぃぃぃ〜〜〜!!!」


望は私のすぐ後ろから、嫌味ったらしく憎たらしい口調で叫んだ。
チラ見をした時点では、怜緒は何処にもいない……。
ってことは、わざと私に言ってきたな!?
うぜぇアイツ!!!


「望の馬鹿、誰かに踏まれてどんぐりの大事な笠壊れちまえ!!」


ニヤニヤしながら四組に入っていこうとする望の後ろ姿に向かい、私はそう叫んでやった。


*放課後*


「はぁ……」


やっと放課後だ……。
長かった……!
私はバックを机の上に置いた。


「——あ、これ見せて」
「なぬ」


隣の駿二がバックについている、ボンボンを触り始めた。
見るだけならいいんだけど——……。


「……あ、取れた」
「あぁ!?」


ホラ、壊したよ。
駿二は森野と性格が似てるからなぁ……。
もっと警戒しておけばよかった。


「裕士、パス!」
「ンア」
「ちょ、駿二!」


駿二は私のボンボンを、ひょっとこ……裕士に渡した。
駿二は宇宙人みたいな発音&声をだし、「コレキモチイイ〜」と呟いた。


「返して」
「コレヘンタイノ?」
「うん、だから返せ」
「シュンジパース」


ひょっとこは人の話を聴かず、ボンボンを駿二に返した。
駿二はキャッチして「凛、パース!」と凛にボンボンを投げる。
凛は片手でキャッチした。


「凛、返して」
「……」
「ちょ、シカトすんな」


凛はシカトして、廊下へ向かった。
私は慌てて凛を追いかけた。