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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 裏表Love Fight! +実話+ ( No.120 )
- 日時: 2010/06/11 14:22
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: uRjlitq/)
- 参照: 眠れない午前二時 全てが急速に変わる(by.炉心融解
第七十六話『放課後のドキドキ』
次の日の放課後——。
今日もポスター作り。
本当は昨日完成予定だったのだが、私やひょっとこがサボったために、完成しなかったのだ。
「ミカミノセイダ」
「すいませんね」
今日こそは、真剣に取り組もう!!
私はそう決めて、ポスター作りに専念した。
でも、
「今日部活だよなー?」
廊下から怜緒の声が聞こえてくるたび、ドキドキが止まらなかった。
愛可が居ても、やっぱり大好きだ。
負けたくない。
そう思ってしまうほど、本当にドキドキしていた。
「……っ」
私は衝動に負けて、今日も何回も教室から廊下を覗いてしまった。
目が合うたび、声を聞くたび——。
ドキドキする、嬉しくなる。
私は本当に怜緒が大好きなんだなぁ……って、思ってしまうよ。
*玄関*
ポスター作りが終わり、私は玄関で靴を履いていた。
今日は昨日とは違い、空は晴れている。
「……あ、依麻ぁ」
私が外に出るためドアに手をかけた瞬間、続海の声がした。
私が振り向くと、続海の他にも中島が居た。
……多分、このメンツで行くと怜緒と望待ちだろう。
「依麻頑張ってね」
「へ? 何を?」
「なんかを」
「はぁ?」
「頑張ってね!」
続海は、軽く笑ってそう言った。
私は首を傾げながら、とりあえず愛想笑いをして外に出た。
「……」
なんだったんだ。
疑問に思ったけれど、とりあえず気にせず私は家へ向かった。
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