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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 嫌いに、なれたら +実話+ ( No.154 )
- 日時: 2010/06/16 17:58
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: uRjlitq/)
- 参照: 塚淌果淦弊折斌淦! 岶探牢弊折斌淦!♪(by.ひょっとこ←
第八十九話『嫌いになれたら』
*家*
お風呂に入り、ご飯も食べてゆったりタイム——。
私は雑誌を見て、自分の部屋でゴロゴロしていた。
すると、携帯が光り出した。
これは、受信が終了した合図だ。
「……誰からだろ」
私は首を傾げながら、メールボックスを開いた。
……メールの送り主は和美だ。
from.和美
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今日怜緒に聞いたんだけど、
怜緒は意外に沙羅が好きそうじゃなくて、
依麻の事は嫌いだって- -
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和美からのメールを読んだ時、胸が痛くなった。
そうだよ、望からはストーカーって言われるし。
怜緒が嫌いになるのは当然だよ、うん。
誰だって、何回も告白されてたら迷惑だもんね?
怜緒には好きな人が居るのに、何回も「好き」を押し付けたら、嫌になるよね?
「……」
でも怜緒が私の事を嫌いだって言うのなら、前のあの笑顔は嘘だった?
全て偶然だった——……?
「……っ」
全部、私の勘違い。
全部、私の思い込み。
全部、私の妄想。
全部、嘘。
全部、偶然。
ねぇ、そうなんでしょ? 怜緒。
君の瞳には、違う子が映ってるもんね。
「——……」
もう、本当に諦めなきゃ。
後戻りしちゃいけない。
これ以上、期待しちゃいけない。
ひたすら前を向いて、進もう。
後悔しないように、幸せな人生が歩めるように——……。
怜緒との事は、全て白紙に戻そう。
私の気持ちを、早く抹殺してしまおう。
でも、今の状態じゃそんな事を簡単にはいえない——。
君が私を嫌いなように私も、
君を嫌いに、なれたら。
本当に、本当に幸せなのにね。
私は携帯をテーブルに置き、そのままベッドへ飛び込んだ。
そしてそのまま、眠りに堕ちた。
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