コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 嫌いに、なれたら +実話+ ( No.164 )
- 日時: 2010/06/17 17:29
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: uRjlitq/)
- 参照: 塚淌果淦弊折斌淦! 岶探牢弊折斌淦!♪(by.ひょっとこ←
第九十話『第二ボタン』
嫌いなら、これ以上私を期待させないで。
嫌いなら、私に近づいてこないで。
嫌いならあっちいけ、馬鹿……。
*次の日*
なんか、心がモヤモヤしますなぁ……。
多分原因は、昨日のメールの内容。
そして私は怜緒を諦めなきゃいけないので、自分の想いを精一杯制御してるからだと思う。
「だる」
保健室行ってサボろうかな……なんて考える私は、あきらかに逃げている。
私はため息をつきながら、頬杖をついた。
すると、
「依麻〜!!!」
舞夜と和美が教室に来た。
二人は私に向かって手招きする。
そして、
「はい、姫吉の
第二ボタン!」
「……は、い?」
私は固まった。
和美の手の中に入ってるのは、間違いなくブレザーのボタン。
しかも、姫吉……って……。
「怜緒の……第二ボタ……ン?」
「うん」
「これ……どうしたの?」
「怜緒が居ない間に、切った」
切 っ た !?
しかも無断で!?
ちょ、待ってくださいよ!!
確かに、宿泊学習の時に和美たちが怜緒の髪の毛を持ってきたとき「次はボタンかなんかだな」と呟いていたのは聞いていた。
だけど、本当にやるだなんて……。
恐ろしい、恐ろしいよこの子たち!!
「はい依麻、早く隠して!!」
「え、ちょ」
舞夜に無理矢理ポケットにボタンを詰められた。
ていうか、私に渡されても困るっつーの!!
共犯になるじゃないか、今更怜緒に返せないよ!! どうするよこれ!!
「依麻、じゃあね! このことは極秘で!」
「え、ちょ待っ……」
二人はすごい勢いで、去っていった。
どうしよう、このボタン……。
捨てるわけにもいかないし。
かと行って返しに行けない……し。
「最悪だ、この状況」
もし、私が怜緒のボタンを持ってると、皆にばれたらどうする?
そして、怜緒に本人にバレたら……。
「……っ」
あぁ、ゾッとする!!
今日は目立つ行動せずに、大人しくしよう!!
そう思いながら、私は教室に戻った。