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Re: 嫌いに、なれたら +実話+ ( No.223 )
日時: 2010/06/24 17:53
名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: uRjlitq/)
参照: そんなひどい事は聞きたくなかった by.カノンロック-失恋疾走曲-

第九十九話『切恋怒』


好きとか嫌いとか普通とか——。


どれが一体本当なの?


私の事、嫌いなんでしょ?


なら、変に考えさせないでよ——。



*日曜日*


「……日曜日に塾って、嫌だね」


日曜日——。
本日の天気、暑すぎる快晴!!
恵と食べていたアイスも、すぐに溶けてベタベタです。


「……っ」


今日は、塾に居るかな?
——どうも私は、この前の錬太郎の言葉が、自分で思っているより印象的みたいだった。


ありえないってわかってる。
錬太郎のジョークだって。
そう思ってるけど、心の隅で軽く期待しちゃってる馬鹿な私が居た。


*塾*


「——うわ」


塾に入った瞬間、ドアの近くに望の姿が視界に入った。
うへ、日曜日から変な人みちゃった。


ていうか、望が居る——……ということは?


「姫吉のストーカー来たよ」
「……」


怜 緒 が 居 る
な、なんか恥ずかしい……な。
もっとちゃんとした格好、してくればよかった。


「あれ、姫吉の好きな人」
「!?」


望の言葉に耳を疑った。
す、好きな人……!?
そう思ったのもつかの間、


「姫吉の事が、好きな人」


望が訂正した。
なんだよ、間違えてるんじゃねぇよどんぐり!!
軽くドキッと来たじゃないか、くそぉぉぉぉ!!!


「え、どっちの方?」


知らない男の声が聞こえる。
誰と話してるんねん。
……って思ったけど、なかなか怜緒の方は見れない。


「あれ」
「——……きもっ」
「!?」
「あはははっ」


この見知らぬ男め……!!
いきなり初対面でさ、「きもっ」はないだろうが!!
しかもそこ、笑う場面じゃありませんから。


「あいつ姫吉のボタン持ってるストーカーなんだよ」
「!?!?」


あの糞どんぐり……。
ペラペラペラペラと……!!
その口、一回縫い尽くしてやろうか?


「——下だから、——許す!!」


怜緒の偉そうな口調で呟いている声が聞こえた。
しかし私はそんなの耳に入らず、ただ怒りを抑えていた。


「……だぁぁ、ムカツク!!」


私は机に思いっきりバックを置いた。
机から、大きな音が響く。


「……っ」


時間変更すればよかった!!
私はそう心の中で叫びながら、塾のファイルを出した。