コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 嫌いに、なれたら +実話+ ( No.236 )
- 日時: 2010/06/25 17:48
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: uRjlitq/)
- 参照: そんなひどい事は聞きたくなかった by.カノンロック-失恋疾走曲-
第百二話『真実の手紙』
自分に、嫌気がさした。
*家*
「はぁ……」
私は怜緒のボタンを見て、ため息をついた。
早く、一日でも早く渡さなきゃな——……。
でも、完璧誤解してるよね。
まず誤解をとかなきゃ、許してもらえないよね。
「——……」
自分の口から、真実を伝えるのは無理。
そうとなると、手段は一つ。
「……手紙、」
真実をつづった手紙を書こう!
これと一緒に怜緒にボタンを渡せば、きっとわかってくれるはず。
「……便せん便せん……っと」
私はそう決めて、早速部屋で便せんを探した。
**
「出来た——……!!」
一時間ほどに及ぶ作業。
丁寧に、読みやすく。
何度も何度も書き直し、何度も何度もわかりやすく説明できる文章を作った。
——その内容は、
『これを読んでる皆様へ&まき込んでしまった人へ
ボタン、ずっと返してなくてごめんなさい。
多分、今回のことに関して、皆誤解をしてるだろうから真実を言います。
私の口からじゃ、皆信じてくれないと思うけど、少しでも真実をわかってくれると嬉しいです。
まず、私が持っていたのは事実。
正確に言えば、月曜日の昼休みに和美と舞夜に持たされた。
その時の証人は、私と一緒に居た小島綾に聞けばわかると思います。
持たされたときに、どうしていいかわかんなくて固まっていた私も悪いけど……。
でも、頼んだわけじゃないし、自分で取ったわけでもないから。
本当に。
相手の気持ち考えたら、絶対に勝手にとらないよ。
それともう一つ。
色んな女子の悪口なんて言ってないから。
これも女子の気持ち考えたらしない。
色んな女子の悪口を言ってるのは、私じゃなくて舞夜たち。
宿泊学習の部屋で、ほぼ全員の女子の悪口言ってたって聞いた。
舞夜たちと同じ部屋だった夢々ちゃんが証人だよ。
私も悪い所あるけど、ほとんど罪被せられてただけだから。
それは信じて。
色々、嫌な思いさせて本当にごめんなさい。
by.Ema』
「……ふぅ」
後はこれを渡して読んでもらうだけ。
勇気を出さなきゃ、自分……!!
私は手紙とボタンをベストのポケットに入れて、眠りについた。