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Re: Break Youth +実話+ ( No.50 )
日時: 2010/05/21 21:28
名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: MT1OWC7F)
参照: 想い続けてればきっと叶うから そうだよね(by.STEADY

第五十六話『衝撃的な展開』


私の人生は、


もうこの時点で、180度変わっていたんだね。




次の日——。


「……はぁ」


怜緒のこと考えてて、なんかよく眠れなかった。
私は鏡に自分のマヌケ面を映しながら、髪の毛をいじっていた。


そのとき、


「……依麻……、ちょっといい?」
「? 何?」


お母さんが、私の背後から呟いた。
私は軽く驚きながら、母を見る。
なんだかいつもと違う、暗い顔。


「……?」


おかしいって思った。
私が首を傾げると同時に、お母さんは口を開いた。


「……今日は、寄り道もしないで、誰とも約束しないで帰ってきなさい」
「……え? なんで?」


私はブラシを置き、ちゃんとお母さんの顔を見た。
するとお母さんの瞳が、小さく揺れた。




「……今日ね、依麻には悪いけど実家に帰ることにしたから」




「——……へ?」


突然の一言だった。
朝からあまりにも衝撃的すぎて、私は目を丸くした。


「な、なんで実家に……? もしかして、」
「……うん。お父さんと、話し合ったの。多分、離婚すると思う」


RI KO N !?
——それは、朝から冗談が過ぎるでしょ。
心臓に悪いよ、ただでさえ私、朝は弱いのに——……。


「……嘘だよね」
「本当よ、依麻。……ごめんね」
「……今日、四月一日?」
「え? 違うけど」


私はカレンダーを確かめたあと、頬をつねった。
痛い、夢じゃない。イタイ。ユメジャナイ——。
嘘だろぉ、姉さん!!!


「と、とりあえず学校遅刻するから行ってくる!!」


あまりにも、衝撃的すぎた。
頭が理解できないよ。


「……っ」


私は逃げるように、家を出た。