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Re: Break Youth +実話+ ( No.54 )
日時: 2010/05/21 22:23
名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: MT1OWC7F)
参照: 想い続けてればきっと叶うから そうだよね(by.STEADY

第六十話『夜空の想い』


一瞬だけでも、目が合った。


一瞬だけでも、姿を見れた。


それが、たまらなく嬉しくて——。




「……ふぁぁ」


その日の夜——。
私は地獄屋敷のカレンダーを見て、呟いた。
もう、怜緒を好きになって一年経ったのか……。
早いなぁ……。


「一年の間に、三回フラれるって……ふ」


自分を鼻で笑って馬鹿にするしかなかった。
あぁ、虚し過ぎるぜ。


「……」


今日はひょっとこの悪あがきで、怜緒の姿を見れた。
だけど、最近——……。
怜緒が美里奈の姿を目で追っていたっきり、ぱったり怜緒の姿を見なくなった。


やっぱり君は、美里奈が好きだった?


「……はぁ」


小さなため息。
もう三回フラれてるし、違うクラスだし——。
本来は、諦めるのが正解。


だけど、ここまできてしまった想いは——。
しょうがない。


「……頑張るか」


今の私には、恋だけが支え。
片想いでも、辛くても。
君を想いたい!!!


そう思ってると、


「……依麻、くつろいでる時にごめんね」
「ぬ?」
「……ちょっと、いい?」


お母さんが、私の横に立った。







夜空の星が、雲に小さく融けていった瞬間だった。