コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: Break Youth +実話+ ( No.61 )
- 日時: 2010/05/25 20:44
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: MT1OWC7F)
- 参照: 多分来週くらいに戻ってこれます← 温泉パソあっひょ(ぇ
第六十二話『決断』
一晩中考えた結果——……。
「……」
せめて、転校するなら宿泊学習が終わってからにしよう——。
となると、七月くらいかな……?
お母さんには負担かかっちゃうけど、なんとか理解してもらって……。
「…………」
想いを制御するには、これしかない。
本当に大好きだからこそ、君に迷惑をかけられない。
好きだけど、大好きだけど——。
いいんだ、もう。
怜緒とは、全然喋らないし。
姿も見なくなったし。
諦めるには、ちょうどいいんだ。
これも、全て神様の忠告なのかもね——。
「……」
私はよく眠れてないまま、ボーッとした頭で学校の準備をした。
*学校*
あぁ、眠い。
頭がボーッとする。
そして心もモヤモヤする。
「……」
転校する前に、なるべくいい思い出を作らないように。
転校する前に、怜緒になるべく会わないように。
転校する前に、怜緒に嫌われるように——。
頑張らなきゃ。
自分に負けるな、私。
*昼休み*
私は交換ノートを持って、綾のところへ向かった。
綾の教室は、五組——。
四組のすぐ隣だ。
私は急いで四組の前を通り過ぎ、五組廊下の壁に寄りかかった。
すると、
「……!?」
五組の反対側の壁には、怜緒と望が居た。
バッチリ目が合った。
——どうしてこういう会いたくないときに、会ってしまうんだろう——……。
実 に 最 悪
嬉しいけど、最悪。
あぁ、なんか心がおかしくなりそう。
「あ……。——……姫吉……」
「……あ、ぁー……」
「姫吉、——……?」
「……っや、や、——ぁ〜……」
怜緒と望は、小さい声で何かを喋っていた。
怜緒は少しオドオド気味。
……って、怜緒を気にしてちゃいけないんだけどさ。
そう思ってると、怜緒と望はその場から離れた。
私も安心して、その場で軽いため息をついた。
すると、
「依麻〜」
「……っ!? ちょ、続海!!」
続海が、回りながら突進してきた。
ちょ、やめてくれぇぇ!!!
続海が私を押す先は——……。
怜 緒 が い た
「……っ!!!!」
「依麻、姫吉」
「……続海っ……!!」
続海は、小さく呟いて私を押した。
私はその場で暴れながら、必死に抵抗。
「ふんがっ」
「……あーあ、姫吉行っちゃった」
私は、なんとか続海から逃れることができた。
続海は、口を尖らせて私を見ている。
「うざい、やめてよね」
「ぶー」
続海は、目を細め背中を丸めながら、反対方向へ去っていった。