コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ・Cheryy・ —2つの果実— ( No.8 )
- 日時: 2010/05/13 23:12
- 名前: 香織 ◆H9YqiiQtJw (ID: NOphWmYz)
- 参照: http://happylovelife612.blog27.fc2.com/
番外編「小学生★ライフ」
孝文Side
「いぇーい」
皆さんこんにちはー!!
多分小説でお馴染みの、孝文ですよ。
GW明けてすごく憂鬱……なんだけど……。
「龍夜ー!」
朝。毎日一緒に学校へ行く龍夜を発見した。
俺は嬉しくなって、つい叫ぶ。
「ひさしぶりぃ、あっひょあっひょ」
「あっひょとかキモ」
龍夜は相変わらず冷たいなあ……。はははは。
俺は、龍夜の肩をおもわずつかんだ。
「今日遊ぼうぜー」
「え、いいけど」
「じゃあ俺も混ぜてー!」
隣から声がした。小学生のわりには低い声。
こいつもう声変わりしてんだよな……。
山路慶一。
背は俺より低いけど、まあ6年にしたら高いほう。
頭もよくて、私立受験考えてたらしいけど
なんか、公立にいくことを決めたらしい。
運動も出来るしな!
それでかっこいいしな!
「うわ、慶一がいるとか絶対女子来るだろ」
「うん」
うわあああああああああ、ムカつく!
コイツ、なんかモテるんだよなあ……。
三木と田野って女子と、両想いでさあ……。
しかも2人とも、そこそこかわいいし。
しかも、慶一とか二股してるし。
「やだーじゃあ無理。俺龍夜と遊ぶん」
「……じゃあ孝文なしで、龍夜と俺と女子で」
慶一はにっこりと微笑んだ。
一見、すごい優しそうな微笑にみえるけど
心の中は、ぜったい悪魔……だ。
絶対そうだ!
魔性の女ならず、魔性の男だ!!
「無理無理、龍夜も女子と遊びたくないよな?」
「……どっちでもいい」
どっちでもいいって……。がーん。
なんか軽くショックだZE☆
「ばぁか巨人」
「……イラッ☆」
慶一むかつくううううううううう。
「お前ぶっころぉす!」
「ぎゃああああああああああ」
「……バカじゃね、2人」
龍夜が醒めた口調で、俺たちを見ながらため息をついた。
——学校。
まあなんとか、学校につきましたとさ。龍夜とは離れ離れなんだよな、クラス。
俺と慶一が1組で、龍夜だけ2組っていう……。すごいショック。
「……田野ーおはっよ」
「おはよ!!」
慶一は、同じクラスの田野美羽に挨拶する。
ちなみに田野美羽のお兄ちゃんの
田野翔は、優志と同じサッカー部。
……だからちょっとだけしってる、お兄ちゃんも。
「……つまんね、けっ」
「あっちいけ糞魔人」
「え」
俺は舌打ちして、2組の教室にむかった。
俺の学校は、4年以外全員2クラスなんだよなあ……。
優志や香織の学年までは、ずっと3クラスだったんだけど。
その下の志筑の学年から、ちょっとずつ減り始めて。
今では俺たちが最高学年で、しかも1年生はたったの47人!
うん、まあいいか、人数の話は。
「龍夜すぁぅん」
「きも」
2組の教室から顔を出して、叫んで、返された第一声がこれか……。
龍夜は可哀想な人をみるような目で、俺をみた。
……そのとき。
「きゃああああ、三井君おっはよぉぅ♪」
「Σ」
で た。
ぶりっこ死神最狂女、林野花梨。
ツインテールの髪をくるくるまいてて、何か行動がいちいちぶりっこ。
なので男子からは結構嫌われている。
「…………」
「三井君、今日も良い天気だねぇん♪」
「お前がきたことで一気に雷おちた気分」
俺って結構ひどいこというなー!
まあいいや、もっといってやれ。
「えぇん、三井君目おかしいんじゃないの? クレイジー?」
「お前がクレイジーだよ、糞女」
次の瞬間、花梨の手が俺の腰にまきついた。
俺は気持ち悪くなって、急いで花梨の手を振りはらうと、龍夜をひっぱってにげた。
「ぎゃあああああ、ぶりっこがくるうううう」
「あ〜れ〜ぇ〜孝文〜おちつけ〜……」
「まってよぉおおおん」
俺は、男子トイレに逃げた。
息がすごくあらい。
2組からトイレまで、たったの30mくらいしかないのに、何を疾走してんだ俺は。
「はぁ……疲れたぁっ……」
「……なあ出ようぜ、用を足さないなら」
「え、林野がいるから……」
俺はそっと、トイレから廊下を見回した。
……林野はもういない!!
ないす、ぐっと、いぇーい!
「もういないから出よう!」
「はいはいはいっと……」
俺は再び2組の教室に向かった。
林野は、友達の村井と話をしてもりあがっている。
あんなんにも一応、友達っているんだな。
なんか変なの。
「あ、三井君、七瀬君」
「お?」
次に教室からやってきたのは、三木英恵。
あ、ちなみに読みは「はなえ」な。
「ひでめぐみ」でもないし、「えいえ」でもないぞ!
「山路君しらなぁい?」
くそっ……また、山路か、あいつ田野といるからいいじゃ〜ん。
「慶一なら、事故死したよぉん」
「嘘でしょ! ちゃんと説明してよ」
「あっひょあっひょ」
三木が、俺の肩を揺らす。……うへへ、悪い気はしねえな、あっひょっひょ。
そうおもいながら、ニヤニヤしていると、突然後頭部に衝撃がはしった。
「いってえっ! 何すんだよ龍夜!」
「ニヤニヤすんなきもいぞ」
「……三井君? 七瀬君?」
三木は、小動物のような愛くるしい瞳で、俺をみつめた。
ひゃっふうーかわいいぜっ!
「孝文きもうざたひね、不細工巨人」
俺の心を読み取ったのか、龍夜がとんでもない毒舌をはいてきた。
「不細工じゃな——」
「……ごめんね、2人ともありがと!!」
三木は、それだけいうと、違う人のところにききにいった。
続く