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Re:  ・Cheryy・ —2つの果実— ( No.63 )
日時: 2010/05/19 18:47
名前: 香織 ◆H9YqiiQtJw (ID: NOphWmYz)
参照: http://happylovelife612.blog27.fc2.com/




第61話






 日曜日の午後、今日は特別に部活もないので、私は絵磨・萌・来奈と共に、遊んでいた。
 プリクラ撮ったり、カラオケいったり、めっちゃ楽しい……!!
 けど、その幸せもそこまでだった。
 遠方にみえるのは、見覚えのある変な男女2人組み。……まさか。まさかね、まさか!!



 「……あれ、森野と美里奈だよね」



 絵磨は、目を細めながら遠くにいる、2人を眺めてそういった。
 やはり、絵磨のいうことは正解だったようで、2人はどんどんと近づいてくる。
 まあ……無視しとけば、問題ないか。そう思いながら、道を歩いていた。
 しかし、無視するどころか、あちらから話しかけられた。これはさすがに、無視できない。



 「よっ! バ香織、バカ絵磨、バカ萌! そして新メンバー、バカ来奈……だっけ」
 「バカ軍団も4人目に突入したのね」


 街でであって、第一声がこれ。失礼にも程があるんじゃないだろうか。
 ふと、来奈の顔を見ると、来奈は眉をひそめて、拳を握りしめている。
 先輩じゃなかったら、キレてるかもしれない。そして、同じく絵磨と萌も来奈と同じような、仕草をみせた。
 


 「……おーい、返事くらいしたらどうだよー」
 「うるさい、ハゲ眼鏡とおかめ納豆!!」


 私はつい、憎まれ口をたたいた。まあ、あっちから先にいってきたんだもん、仕返しみたいなもん。



 「……あんたたちなにしてんの?」


 萌が、不機嫌な顔を浮かべながら聞いた。



 「俺ら? 見ての通り、アツアツデート中なんだぜっ」
 「うふふ……今日は服を買ってもらう予定なの」


 そういいながら、2人はわざとらしくペアリングを見せ付けてきた。うっぜー。
 私達は、黙りながらそれを眺める。



 「ということで、お前ら!! 俺またデートさせてやろうとおもうんだ」
 「そうよ! チャンスのない……とくに香織とかのためにもね♪」



 なんという無礼な、馬鹿な、チャンスがないとかいうなー!! ……というか、またグループデートかよ!! 飽きたわこのパターン。


 「それとお前さ、優志から返事保留されてんだろ? ……なのによ……お前はなあっ……」
 「何」


 森野は突然、クスクス笑い始めた。ちょっと気味が悪いので、私は2・3歩後ずさりする。



 「優志の弟、孝文に手をだすなんてなっ、本当お前って……男たらしというかなんというか、チャラい女というか、なはは」
 「……いいたいことは、それだけ? ねえそれだけ?」


 私は気付いたら、森野の首根っこをつかんでいた。でも、当然森野のほうが力が強いので、その手は、払いのけられる。


 「……まあいいや、お前らー!! またデートしような、じゃ」


 森野はそれだけいうと、美里奈と一緒にどこかへいってしまった。