コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re:  ・Cheryy・ —2つの果実— ( No.405 )
日時: 2010/07/05 19:39
名前:  かおり、 ◆r/1KAORIEk (ID: ZclW4bYA)
参照: http://happylovelife612.blog27.fc2.com/

 名前ひらがなにしたーっ!
 あと、若干書き方変えます、イメチェン((

———

 
 第76話


  
 
 私が、携帯を閉じて「ふう」とため息をつく暇もないうちに、返信が返って来た。
 私はおそるおそる、携帯を開いてメールを確認する。

 「 Dear 香織
 そっかあ……、俺、お前好き
  From 孝文 」

 
 私は唖然となると、無言で無表情で、全てを無にして、携帯を閉じた。電源まで切った。
 そして、ベットの枕に思いっきりダイブした。
 今、絶対顔が赤い!! 自分でも手にとるようにわかった。これはもう……なはははははははは。
 正直いって、こんなベタな展開ってあるんだろうか。もうなんだかわけがわからないよ。
 私は、そっと、ベットから降りた。


 「なんか飲もうっと」


 私は、1階のキッチンまで足を運ぶと、冷蔵庫を開けて、1.5リットルのペットボトルにはいった、コーラをとりだした。
 ……冷たい、おいしい。
 冷えたコーラは、熱くなりすぎた私の体内を、気持ちよく冷やしてくれた。喉も潤う。
 コーラを飲み終えると、私は居間のソファに座って、テレビのリモコンのスイッチを押した。
 ……当然、今の時間帯は、とくに面白い番組はやってない。
 一通りチャンネルを回して、私はテレビの電源を切る。……7時になれば、面白いのあるかな。
 

 「…………」



 私は、ふとさっきの出来事を思い出した。「好き」っていわれた。ただそれだけのことなのに。
 なんでこんなに同情しちゃうんだろ。
 そりゃさあ、短期間だけど、まあ一応、付き合ってたんだよ? でも別れたよ? それが優志と愛可にさせられたことでも。
 でもさ……もうさ……中途半端な気持ちはやめたいんだ。……もう自分がわけわかんない。
 こんなにドキドキするなんて。
 しばらく孝文と顔合わせたくない。私は本能でそうおもった。
 

**


 7月初旬になってから、梅雨らしい天気になってきたというのは、なんて皮肉なことだろう。
 夏休みが近づいてくるにつれ、梅雨も明けて、夏本番……! というはずなのになあ。
 まあ、夏休みごろには、梅雨があけてくれることを祈る。
 1学期もあと少しだ、頑張ろう。自分で自分にエールを送りながら、絵磨、萌、来奈と一緒に、朝の通学路を歩いていた。
 何故か沈黙がつづいていたが、その沈黙を破ってくれたのは、絵磨だった。絵磨は何か嬉しそうな顔をして、口を開いた。


 「皆に嬉しいおしらせがありまーす!!」
 「なになに? なんのおしらせ?」

 萌が、興味津々な表情をみせて、絵磨にそういう。絵磨は話を続けた。

 「実は、今度の土曜日、ちょっとはやいけど、夏祭りがあるんだよねー。よかったら、皆でいかない?」
 「まじで!? まじで!? まじで!? いこうよー!!」


 過剰な反応をする私。
 絵磨は「小学校で開かれるやつなんだけどね、受付でもらう券がお金代わりなんだ」と、そのお祭りの説明をしてくれた。つづいて、来奈が口を開く。


 「何時からなんですかー? まあ、今度の土曜日は、午前中部活ですけど……」
 「5時からだから、全然余裕あるよ! うちはだけどね。香織と来奈と萌は?」
 「余裕ありまーすっ!!」

 私達は声をハモらせた。
 今度の土曜日、4時45分頃に、会場になる小学校の校門前で待ち合わせ! 浴衣! ということにきまった。
 今からわくわくがとまらない。