コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 第5話:初仕事ってこんなものなのか!! ( No.12 )
- 日時: 2010/07/27 00:33
- 名前: @遮犬@ (ID: SmzuliUF)
結局どこからともなく帰ってきた生徒会メンバーを迎え、皆で規則を完成させた。
「んー・・・ま、いいでしょう」有紀が嘆息する。
「有紀さんはまずその軍隊のような服装をどうにかしたほうがいいですねっ!!」
本当に○○○○○の密輸をしていたのかわからない服装だった。・・・有紀さんは本当に何者なのだろう。
「や、やっとできま・・・ゴホゴホ!したね・・・ゴホゴホ、オエェエ!ゲェエエエ!!」
「汚い!やめろぉおお!!美少女って設定なのに汚いよっ!!」
「う、うるさいですっ!美少女だって吐くときは吐くのです!」
「やだよその理論!!全国の男たちはガッカリしちゃうよ!夢見させろ!コノヤロォオ!!」
「奏、黙れ」
「すみません」なぜこんな冷静に指摘されるのかといったらもちろん俺の体質のせいかとは思う。
「奏、消えろ」
「これって新たなイジメっていうんじゃないんですかねぇえ!?」
「奏、埋まれ」
「むしろ死ねってか!?もうこの世からなくなれと!!?」
「・・・さぁて、仕事すっかなぁー」
「あぁ・・・今すぐにでも飛び降りたい・・・」俺は完全な鬱状態のようなものになっていた。
数分後・・・気を取り直して。
「早速生徒からの依頼書が届いてるねっ!」
「依頼書なんてものあったんですか・・・初めに出しときましょうよ!見回りとか密輸ナシでねぇ!!」
「えーと、ペンネーム:靖男からのお便りですっ!」
「ラジオ放送みたいだな・・・」
「この腐敗したゴミのいる世界をどうしたら綺麗できますか?・・・(俺の部屋)」
「知るかぁあああああああああ!!!!!ダークな依頼かと思ってビビったわ!!」
「納豆食べたらいいってことで!」
「なんの回答にもなってないですよね?」緑茶を皆のテーブルに置きながら突っ込む椿。
俺はその緑茶にそーっと上のほうを持ち、静かに啜る。どうせ熱いだろう・・・・か、ら・・・って
「ぬるっ!!」
「そりゃぬるいですが何か?」
「ちょっとこの子どうにかしてぇええ!!」もう気分次第にお茶を入れやがるのは勘弁してほしい……。
「あーゴホン。次のお便りいくよー!ペンネーム:ポン太からのお便りです!…今、俺は死のうと思っている。どうしたらいい?とのことです」
出た。ダークな依頼。でもこのペンネームで書いてあることと履き違えすぎだろ・・・。
「か、会長・・・これは・・・「よし次ー!」
「いや!なんで!!?」全員一致の反応。そりゃそうだ。
「メンドクサイっちゃありゃしない」
「仕事しろぉおおおおおおお!!!!!!」
「あ、追伸:これ嘘ですよ(笑)だってさ」
「ポン太ぁあああああああああ!!!!!!!前言撤回だわ!バカヤロぉおお!!」
「はは!ポン太ウケる!!」
「笑えねぇよ!!!」
「では次ー!ペンネーム:戦場から帰りし者さんからのお便りです!」
「すごそうな名前ですね・・・ゴホゴホ!」
「鈴音ちゃん休んどきなよっ!」
「こちら、戦場から帰還したばかりだ。今近所の悪ガキからお菓子を取る任務を達成したところだ。うわっ!なんだ??増援!?やばい!おい!応答してくれ、こちらにも増援を!おいっ!うぎゃあああ!」
「勝手にやられてろ!!」
そんなこんなで依頼書の全てを目に通した俺たちはただただ嘆息する。
「疲れたぁー・・・」
「そういえばそろそろ部活動も本格的に始まる頃ね」
「あっ!本当だっ!忘れてましたよっ!」
「なんです?部活動が始まれば何かあるんですか?」
「ええ。戦争が始まることになるわ・・・」
「えらいことになるんですねぇ!?」
「クスクス・・・いや、本当だよ、奏君。生徒会の争いの時期でもあるんですよ」
「だから何が起きるんだっての」
「言ったじゃないですか♪生徒会はいっぱいあるのです、その中で選挙活動が春から行われますから♪」
「その時期が丁度部活動の始まるときと同期というわけか?」
「そういうことね。だからこそ私達も作らないといけないのよ」
「何をです?」
「生徒会サークル部!仮生徒会しか作っちゃいけない部活動のこと!」
「そんなものがあるんですかっ!?全く知らなかったですよっ!」
「えぇ。まぁ色々な種類があるけどね。それに私達以外に戦力も作らないと・・・」
「戦力?」また戦争とか言い出すんじゃなかろうな?
「えと、生徒会が生徒会を食うっていうのかな。勝負をして勝つと仲間にできちゃうってわけで・・・」
「なんかRPGみたいな構成っすね!」
「ま、とにかく。そろそろ波乱の時期がくるということだけいっておきましょうか」
波乱の時期・・・か。俺にとっちゃあ毎日が波乱の時期だけど・・・。
忙しくなる・・・というより、面倒ごとが増えるというのか。相変わらず最低な臆病者だな、俺は。
でも、これでいいんだ。こうじゃないと・・・俺はまた迷惑をかけてしまう。大切な人に。
「さってと!それじゃあ!今日の生徒会はこれでおっしまいっと!それじゃあねー!」
元気に暴風のごとく走り去る生徒会長、夕姫を見ながら俺は静かにため息をついた。