コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 第27話:文化祭始動!! ( No.144 )
- 日時: 2010/07/21 09:25
- 名前: 遮犬 (ID: SmzuliUF)
朝早く目が覚めたつもりだったが奈津のほうが早く、俺より先に目覚めていた。
そう、今日は文化祭だ。これからながーくながーくこの話を語っていこう。
数十分後・・・
俺と奈津は一緒に学校へと出向いた。もちろん仕方なくだ。決してシスコンなどではない。
学校へ着くと何やら派手な衣装を身にまとった生徒たちと綺麗な飾りをつけられているところが目に入る。
「わー、賑やかだねー」とかなんとか奈津は喜んでいる様子だった。いやぁ、よかったよかった。
「よっ!奏!元気にしてたか!?」いきなり声をかけてきたやつがいた。この声・・・聞いたことがある。
「祐二か・・・」
「何だよっ!そのテンションの低さ!お前はあの生徒会に入ってから変わっちまったよっ!!」
「どこも変わってねぇよっ!」この男は柊 祐二(ひいらぎ ゆうじ)。俺の・・・親友?
「いーや!変わったね!お前のその顔は変わってねぇがどうやら態度が変わったようだなっ!」
態度など変えたつもりもクソもないのだが・・・。
「その俺を避けたような目!それはお前があの生徒会に入ったからに決まってる!その通りだろっ!」
「勝手に変な想像すんなっ!そんな目してねぇし!それにあの生徒会に入ったからって何も・・・」
「いやっ!お前の生徒会の話を聞くと油で何か天ぷらでもあげてる時に油が飛んできてアチッ!ってなるぐらいムカつくんだよっ!」
「具体的すぎるっ!!それに長ぇ!!ていうかそのムカつく度合いが全くわかんねぇ!!」
「それよりっ!お前のその隣にいる可愛いGIRL(女の子)は誰だっ!」
「俺の妹だけど・・・?」すると俺の腕をものすごい速さでガッチリ掴んで引っ張ってきた。
「おいっ!そりゃマジか!!?」
「マジだけどなんだよっ!めちゃくちゃ速くて結構ビビったわっ!」
「全然知らなかったわ!」
「そりゃ知らないだろうなぁ!?俺、お前に教えてねぇもん」
「なんで教えてくれなかったんだよっ!!」
「お前に教えたらだな・・・」
「紹介してくれっ!」
「こういうに決まってるから言わなかったんだっ!!」やっぱり言ったか・・・。
「誰が紹介するかよっ!お前がそういうということは毎回ドラ○もんが道具を出すであろう確率ぐらいわかりきってるんだよっ!!」
「お前もお前で長ぇし具体的すぎるじゃねぇかよっ!チッ!お前はいいよな!あの生徒会に入れて!」
「お前も入ったらいいじゃん」
「絶対嫌だね」
「お前いってることと全く逆のこと言ってるぞ?」
「だってあんなところに入ったら俺の心臓が持たん」
なるほど、正論だとは思うがな。
並みの人間ではあの生徒会はキツいだろう。
「あっ!やっべ!俺、藤原に呼ばれてたんだった!ごめん!またな!奏」すぐさま祐二は走り去っていった
忙しいやつだとは思いながらも奈津の元へ戻る・・・ん?あれは・・・・
我が生徒会、暴風警報の会長様、夕姫じゃね?
「おーい、そこの変質者。ちょっと来なさい」
「誰が変質者よっ!!」距離30cmで言ってやったからわかったのだろうな。
「落ち着け落ち着け。ほーら、わたあめだぞ〜」
「えっ!本当!?頂戴っ!」
・・・コイツが本当に生徒会長でいいんですか?それでも飛び級なのか?俺のほうが学力上なのかとは思う。
だがしかしこの野郎は前に学年で二位とっていやがった。あ、一位は椿な。世の中不思議だよな。
なぜこのような人間的にアホなやつが学年で勉強なら二位取れるのだろう。
神よ、今一度人間配分をやり直してくれ。そして俺の学力をかなりくれるのともう少し冴えさせてくれ。
「夕姫お姉ちゃんとも久しぶりだね!」奈津が笑顔で夕姫にいう。小さい頃遊んでもらってたからな。
「そうだねぇー!大きくなったね!あ、でもお年玉まだあげないよ?いや、渡さない!決してなっ!!」
「お前は一人で何を言ってんだ・・・。どうせお前のお年玉はろくでもないだろーが」
「なっ!失敬ねっ!一応私はお金持ちの部類に入るみたいなんだけど!?どうなの!?」
「俺に聞くなっ!!お前の家のことはお前がよく知ってんだろっ!・・・お前の小さい頃のお年玉は?
「え?えーと・・・世界の半分・・・だったっけ?」
「そんなドラ○エの竜王みたいな裏設定はねぇよ!確かお前、ビー玉を奈津にあげたような・・・」
「逆に聞くけど、小学生が小学生に現金あげるってどうよっ!?」まあ確かにそうだな、それは嫌な絵だ。
「クスクス・・・」いつの間にか奈津が笑っていた。
「ん?どうしたんだ?」「何?どうかしたの?」
「いや・・・二人とも変わってないなぁーって思って・・・」
「うっ・・・」「へっ!?」確かに変わってないかもしれないが・・・いや、さすがに変わっているだろ。
なぜか夕姫の顔は赤く紅潮していっているが・・・なんでだろう?俺まで赤くなってしまうのだが・・・
「あ、そういえば他のメンバーは何してるんだ?」とりあえず話しを別に切り替えよう。
「あ!へ!?あぁ!みんな生徒会の仕事をしてるわよ」
「お前何してんの!?会長だろーが!」
「奏は副会長でしょーが!」好き好んで副会長になったわけじゃないわっ!!といいたかったがやめておく
「あ、どうぞ。かき氷♪」と、横から椿が俺たちにかき氷を渡してくる。
「あ、どうも・・・・じゃなくて!椿っ!いたのかよっ!!」
「ずっといましたよー?柊君と話してるときから♪」
「怖っ!!!!!!めちゃくちゃ鳥肌たってきたんですけどっ!!」随分前からいたことになるからな。
「クスクス・・・ま、それはともかく。奏君、仕事です♪生徒会室までいって書類持ってきてください」
「書類?」
「はい♪書類入れの二番目の引き出しの小さい箱のようなものの中に赤と青の線があるので青を切って下さい。そしたらまだ中が開けますのでその中に赤と青と黄と緑の線があるので緑の線を切って下さい♪」
「長いわっ!!時限爆弾みたいなところに書類入れるなよっ!!」
「あは♪頑張ってください♪奈津さんは僕らと行動させますから♪」
「あぁ、頼んだぞ。・・・はぁ、ややこしいけどやるか・・・」
俺はその書類とやらを取りに生徒会室へと向かった。その時奈津が笑っていたことは気に留めないでおこう