コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 第6話:まさかの告白発言! ( No.17 )
- 日時: 2010/07/08 22:38
- 名前: @遮犬@ (ID: SmzuliUF)
「んで・・・なんでこんなことになってるんだ?」
「仕方ないじゃないですか?それに僕は嬉しいですよ?奏君と一緒に歩けて!」
「俺は嬉しくねぇよっ!!」
俺は椿と一緒に校内を歩いていた。こんな悲劇を生み出したのはつい先ほどまでさかのぼる。
「バリボリバリボリ・・・」
「・・・・・」
「バリバリ・・・パクッ!モグモグ・・・おいしー♪」
「おいしー♪、じゃねぇええ!!働けよっ!!会長!」
この野郎は菓子をのんびりボリボリ食ってやがるのだ。しかも床にこぼしてるし・・・
「働いてるよー!・・・口が」
「なめてんのかっ!!夕姫だけ仕事してないだろっ!このダメ会長!」
周りを見れば皆しっかりとした(?)仕事をしている。・・・多分。
「ダメ会長って何よー!」
「俺は真実を言ったまでです!何か働けっ!」
「もー・・・しょうがないなぁ・・・」ゆっくりと夕姫が腰を上げた瞬間、ふわりと紙が落ちた。
「あら・・・これはもしかして・・・」
「あー果たし状だね〜」
「果たし状!?高校生でそれはいかがなものかっ!!」
「あ、違った。依頼書だったよ」
「違ってよかった・・・てか間違えるなよっ!・・・それで?それいつの依頼書です?」
「5日前」
「アホォオオオオオ!!!!」
「ごめんっ、椿と奏でいってきて!」
「誰がいくかっ!!」
「じゃあ私のためにパン買ってきてー!」
「わかりましたぁ!・・・ってテメェエエエエ!!!」
「喉がカラカラでいけないんだよぅ・・・」
「はい。飲み物。丁度俺用に買ってきたものがあったんで、新品ですのでどうぞ、会長」
「えーっ!私今ファ○タ気分ー!」
「腹立つー!!!どうでもいいだろっ!喉うるおせばっ!!早く飲んでいけっ!!」
「あーやっぱりお腹痛くなってきたー・・・」
「はい。腹痛止めの薬。常備薬として持ってきてたんですよ。コレ飲んでいってきてください、会長」
「あー!やっぱり急に治ったなぁー!お腹!」
「都合いい腹してますねぇ!?やっぱりやっぱりって嘘なのモロバレですけど!?」
「なんか私!用事思い出したからいってくるねっ!それじゃ!!」
「あっ!夕姫!」
ガシッ!夕姫の手が誰かの手に掴まれている。無論俺の手ではない。
「今日という今日は逃がさないわよ・・・?たっぷり仕事がたまってるんだからねぇ・・・?」
お、鬼だ・・・。生徒会室に鬼がいるぞぉおお!!!俺は恐怖心でいっぱいだった。恐るべき、有紀さん。
「ひ、ひぃいいい!!奏!!助けてぇえ!!」
ごめん。夕姫。俺はこの体質だから怖いものなど何もないとは思っていたが・・・本能が危険だと察知した。
ていうより・・・自業自得じゃね?
「そ、奏ー!!」捕まえられている夕姫と嘲笑う有紀さん、そして震えている鈴音ちゃんを残し、
椿と俺は出て行った・・・そうした結果が現在に至る。だからといってこの状況はなぜか不本意である。
「確か部費の予算のことでしたよね?あ、ここですねー♪」
見るとそこには2−4と書かれていた。オイオイ・・・上級生じゃないか。
「大丈夫なのか?」
「うんっ。この依頼主、前に僕に告白してきた人だしっ♪」
「なるほど・・・」とはいったもののそれで大丈夫なのかよ。
「失礼しまーすっ」
椿が入ると一斉にクラスが騒ぎ始めた。
「お、オイ!あれって椿じゃねぇ?」「えー!嘘ー!キャー!本物よー!!」「サインもらえるかしら?」
「こっち向いてー!椿様ー!!」「俺と付き合ってくれー!男でもかまわねぇ!!」
といった椿とは裏腹に俺のほうはというと・・・
「なんだアイツ?」「誰ー?なんかダサーい」「なんで椿と一緒にいるんだ?」「お前誰だよー名乗れ!」
罵声が俺に降りかかってきた。まぁこの体質のせいと割り切っているから全然構わないが。
「そ、そんなこといわないでください!この人は・・・僕の彼氏なんですからっ!」
「はぃ?」おい、椿。お前今なんていった?
「「え・・・・えぇえええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!」」
「ありえねー!!」「嘘ー!信じられないっ!」「どこがいいんだぁ!?あんな冴えないやつっ!」
冴えなくて悪かったな。いや、それより・・・
「椿っ!お前・・・っ!」
「クスクス・・・」椿はただ笑ってるばかり。
「俺にはそんな趣味ねぇよ!!勝手に決めんなっ!」
だが椿の言葉で俺への態度が一変した。
「まあ・・・でも、よく見てみればお似合いかもな・・・」
「結構イケメンかもね・・・認めたくないけど」
イケメンなどといわれたのは初めてであるが不本意だ。いうならもっとハッキリいえよっ!
「これは・・・一体・・・」
「クスクス・・・奏君はまだ夕姫さんが推薦してまで入れた理由をわかっていないようですね?」
「・・・どういうことだ?」
「あなたにも抱えている痛みはある。でもそれは生徒会、いや、皆同じなんですよ?」
「!?お前・・・!」
「そんな怖い顔しないで、ねっ?奏君♪」
「いぃいいい!!だから近いって!離れろ!それより椿っ!目的忘れてないか?」
「あ!そうだったね!えーと、本田って人いますか?」
「椿ー、本田は8人いるぞー!」
「どんだけ本田いるんだよっ!!」
「えーと・・・この人ですねー、僕に告白したのは」
「よくわかったな」
「んーえと・・・女の勘ですっ♪」
「お前男だろうがっ!!!」
「クスクス・・・ナイスつっこみですよ♪奏君。えっと・・・5日前に依頼した人ですよね?」
「うっ・・・!椿・・・ちゃん!!なんで・・・!?」
「依頼できましたよ〜」
「あ、あぁ!なんだ・・・」何故かションボリしている某本田氏。
そしてなんとか仕事を終わらせて生徒会室へ向かった。
「にしても・・・椿。何でお前・・・その、あんなこといったんだ?」
すると満面の笑みで女の子の表情・・・ていうか元々美少女みたいな顔だけど、もっと綺麗で可愛い顔で、
「そりゃあ、奏君が好きだからですよ?」
「っ・・・!!だぁかぁらぁ!!俺にはそんな趣味はねぇええ!!!頼むからやめてくれぇ!!」
「クスクス・・・さすがは僕のダーリンですっ!奏君っ!」
わけのわからない告白を椿から受けた俺だった。
まったく本当に意味がわかんねー。俺は絶対BLにはさせないからなっ!絶対にっ!!