コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 第二章:おっす!オラ、ゴッハ!! ( No.195 )
- 日時: 2010/07/26 22:00
- 名前: 遮犬 (ID: SmzuliUF)
「どうしたっ!何が起きたっ!」いや何が起きたかは確かさっき鈴音ちゃんが言ったはずだけども。
かちゃかちゃかちゃかちゃ、なにやらうるさい音が奥から聞こえてくる。
「あ、有紀さん。お帰りなさい」
「いやいや、茶漬け食ってないでさぁ・・・襲われた形跡全くないんですけど!?」
「え?いるじゃん。ほら」鈴音ちゃんのキャラではないな・・・これは。とは思ったが、敵はちゃんといた。
「敵も茶漬け食ってるじゃんっ!!」茶漬けは敵にも効果覿面のようでした。
「ふふふ・・・そろそろ5杯目を食べたところだから勝負といくか・・・」と、敵団員3名は立ち上がる。
「結構食べてるね!?敵にしては図々しいというか無防備だなっ!しかも本拠地に三人しかきてないし!」
「だがっ!どうして鮭茶漬けじゃなく!梅なんだっ!!」
ど、どうでもいい〜〜……。てか不満お持ちなのに5杯も食ってんじゃねぇか。
その時、鈴音ちゃんが不気味な笑い声と共に立ち上がった。
「ふふふ……鮭茶漬けなら、ここに!」そういって懐から出したものは本当に鮭茶漬け。
「なっ!何ぃいい!!!ならなぜ最初に出してくれなかったのだっ!!」
「ふふふ……鮭茶漬けは…人質よっ!!」
何いってんだ、鈴音ちゃん。かなりキャラぶれてるからね〜?
「それとも…ここで我がマヨネーズ銃の世話になりたいかっ!!」
「あぁ!その銃の中身実弾じゃなくてマヨネーズだったのっ!?」
どおりでさっきマヨネーズ臭かったわけだ。まさか銃に仕込んであるとは…恐るべき兵器っ!
「くっ!くそ…!!」
「てかお前ら何の対策もなしに来たのかよっ!」
「俺達はっ!茶漬けの匂いに誘われて…」
「とんだバカ野郎だったぁああああ!!!!」だが純粋すぎるっ!そこは認めようじゃないか。
「わ、わかった…だが!約束してくれ!毎日鮭茶漬けは食わしてくれるのか!?」
「飽きるわっ!!そんな毎日茶碗カチャカチャカチャカチャやってたら鬱になるぞっ!」
「うるせぇぞっ!ホ○ミスライム!」
「えっ!?あえての選択がおかしすぎるよねぇ!?一応序盤使えるっちゃ使えるモンスターだけども!」
「俺はバハ○ートだ!」
「あんたパクりすぎだろっ!!人のことホイ○スライムにしといて自分は他のゲームの強い召喚獣か!」
「せ、せこいですっ!有紀さん!あなたはゴ○ゴだったはず!なら私はゴッハです!」
「誰だぁあああ!!!ゴッハって誰なんだぁあああ!!!」
「新世紀に突如飛来した謎の生命体よ。恐竜たちを次々と従え、さらには世界の中心で愛を叫んだわ」
「わけわからんっ!なんで最後はラブコメなんですかっ!」
「ゴチャゴチャうるせぇええ!!とりあえずっ!鮭茶漬けは毎日食わせてくれるんだな!?」
「ふふ、もちろんよ」
「よしっ!なら俺達はストリームウォーニングに入るぜっ!」
「あなたはどうするの?」声を揃えて鈴音ちゃんと有紀さんが俺のほうを向いて言ってきた。
「えーと…抜けさせてもらうっていうのは〜…」
重い重い重機のような音が有紀さんの持ってる物騒なものから聞こえた。
「いつでも撃てるぜ」そう有紀さんの顔は物語っていた。
「ゴッツウマウマッスネェ!!」
「いきなり鈴音ちゃんはどうしたのっ!?」
「え?ゴッハのセリフだけど?ていうか鈴音ちゃんじゃなくてゴッハ様…じゃなくて鈴音たんだろうが!」
本当に鈴音ちゃんの変わりようがものすごい。とりあえずこの状況で逃げようものなら…。
全身にマヨネーズが飛び散り、おばさんクリーニングという恐怖の戦隊までいくことになるので、
「はぁ…わかりました。仲間になりますよ」
これから一体どうなるのだろうか?という不安と共にため息をついた。