コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 第34話:うごめく何かと生徒会! ( No.206 )
- 日時: 2010/07/28 23:05
- 名前: 遮犬 (ID: SmzuliUF)
「私の影薄いっ!生徒会長なのにっ!!」
それはまだ長い長い夏休みの中の一日。そんなのお前がいったら鈴音ちゃんはどうなるよ…?
「でも仕方ないんじゃないか?これは俺が書いてるから俺がメインになってしまうというのは…」
「それ!それがいけないのっ!」それ、じゃあわかるものもわからん。
「ザコ虫が!…えとね?執筆者だけ目立つのはよくないと思うのっ!」
「軽く最初の言葉なんなんだよっ!えらい違いだぞ?」
「まあ…確かに。私なんかなんだかんだ魔王とかなんかいわれてても実際奏君より下の位よねぇ?」
「いやいや、そんなことないですって!これはあくまで小説の話であって…目が怖いですって!目が!」
「それにしても稀穂さんの登場回数は少ないですね♪」笑顔でそんな熾烈なことをいうんじゃないよ!
「あぁ、稀穂なら海外に旅行いくとかなんとかでずっといないと思うわよ?」
「旅行いってんですか!?そりゃ登場回数少ないはずだ…」
「とにかくっ!このままじゃいけないわ!このままの調子で書くんだったら…」
「書くんだったら?」
「あんたの家に核爆弾落とすっ!」
「何してんだぁああ!!てか俺だけじゃなくて周りの人たちも迷惑になるし!奈津もいるだろっ!」
「あ、そっか。なら奏ん家にずっと迷惑電話かけてやる!」
「やることが小汚い!!なんて野郎だっ!そんなことしてる場合あったら仕事しろっ!仕事!」
「むっ、奏にいわれたくないわよっ!」
「俺はなんだかんだで雑務もまあまあこなしてるし結構貢献してるつもりだっ!」
「まあ確かに奏君はそういう面で関しては生徒会でもなかなかいいかもしれないわね」
「わ、私だって!仕事してるもん!」言葉が幼児退行してきたな…狙い目だっ!
「じゃあまずその周りに散らばっているスナック菓子のカスはどう説明するんです?」
「っ!!こ、これは…せ、精神を極めるための…」
「嘘の下手さにも限度ありますね…」鈴音ちゃんが苦笑しながら言う。
てか精神極めるためのって必要ないだろ。
「せ、設定的にはお嬢様だからいいのよっ!」
「あぁ、そうですか。そういいますか」
「な、何よ…?」
「なら、お嬢様とやらがどこまでお嬢様なのか判定しましょうか」
「いらないでしょ!そんなの!」
「そこまでいうんだったら…ぜひやりましょうよ、ねぇ皆さん?」
「そうですねぇ…(ニヤニヤ)」
「こ、コイツラっ…!」夕姫の表情はもう歪んでいる。
「と、いうことでお嬢様とは何ですがお坊ちゃまの椿と対戦してもらいましょう」
「お嬢様でいいですよ〜?」
「いいや!お前をここでお嬢様といってしまったらもうそれこそ終わりだ!!」
「奏君…?顔が鬼のような顔になってるわよ?」
「あ、そうでしたか?すみません。それでは!まず最初に〜…!作法の勝負でもしましょうか」
「さ、さほー?」おい、そこの生徒会長。初めて聞いたような感じ出すな!
「と、いうことで!こちらで茶の間を再現させていただきましたぁ!」
「どこから持ってきたのよ…そんないらないセット」
「こんなこともあろうかと秘密裏に作っておいたのよ」さすが有紀さん。恐るべき。
「もう本当に有紀が怖くてたまらない…」
「それは同感ですが……さぁ!始めましょう!」
「ねぇ、この小説私にはひどくない?」有紀さんが俺に問いかけてきたが…答える義理はねぇえ!
と、いうことで…少々地獄の間があったものの勝負はハッキリとついた。
「勝者、会長さんです〜…」どこかにいってしまった奏のご遺体はほっといて…
「ま、当然の結果ね…」
「いやいや!作法どうとかの話じゃなくて!奏死んだじゃん!!」
「何のことかしら…?」ダメだ、この人怖すぎる。
「しょうがないわね……」どこかへ歩いていったと思いきや…
数分後…
「ヤァ、コンニチハ。ボク、ソウダヨ」
「誰!?」その後奏を元に戻すのに苦労したという。
綺麗な白い部屋の中に1人、本呼んでいるものがいた。
「佐野さん!」一人部屋の中に入っていく活発そうな少年は本を読んでいる、女性に話しかけた。
「ん…どうしたの?」
「実は——」
「そうなんですか。やっぱりいたようですね…」自分の読んでいた、いや、見ていた全生徒名簿を見た。
「面白くなってきましたね。これから…どうなるのか……」
その女性、白帝の騎士団の生徒会長こと佐野 アリスは名簿を静かに床に落とした。
開かれた名簿には【篠原 奏】と冴えない顔をした男子高校生のカルテがしっかりと刻まれていた。