コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

第38話:スイカ割り!一回戦! ( No.237 )
日時: 2010/08/02 00:23
名前: 遮犬 (ID: icsx9rvy)

スイカ割り?またベタなものを出してきたな…。

「ハハハハ!!我らが勝ーつっ!」昌人がやる気満々な感じで腕をグルングルン回していた。

どうやら、ゲームが開始するようであった。

〜第一回戦:スイカ割り〜

どうやら一つの種目ごとに出れる人数は限られているようだった。スイカ割りの場合は二人だそうだ。

棒を振り落とせるのは3回までとなっている。仲間内で場所を教えあってもいいのだが…

周りと同時参加みたいなのでどうやら教えあったとしても聞き取りにくいだろうな。

そして先にスイカを割ったチームが勝ちということだ。

「よぉおおしっ!キラ・ヤ○ト!出るっ!!」

「ガンダムじゃねぇんだから…っていうかお前は一番期待できるんだから、一番最後にしとけ」

「むっ、そうか?ならぁ〜…」昌人は俺達のチームを改めて見直す。

「…やっぱり、俺がいこうかな…」

「い、いやっ!待てっ!いいたいことはわかるが…」

「あ、じゃあ私いきますっ!」まさかの鈴音ちゃんリクエストだった。

「え゛!!?やんの!?」俺と昌人からのコメントが炸裂した。だって鈴音ちゃんできるとは…ねぇ?

「なんですかその反応っ!!妙に傷つきますって!」と、半分涙目でこちらを睨んできた。

「いいですよっ!私がアクション界の影の存在といわれた実力を見せてあげますよっ!」

「鈴音ちゃんのいうアクションってのはゲームだよね!?」

それに影の存在って称えられているのかバカにされているのかわからん。

ということで俺達のチームからは鈴音ちゃんが出ることになった。

他のチームは…Bは小神さん、Cは椎、Dは巴が出ることとなった。

「それでは参加者は棒を持って!…って一人釘バット持ってません?」

「別に棒もバットも同じだっ!」正論なのかどうかわからないが…ただ、ものすごく危ない。

そして四人は目隠しをし、準備は整った。

「それでは!レディー…ゴー!!」釘バットを認めてしまったとか関係なく、ゲームは開始された!

「いけっ!鈴音ちゃん!そのまま!まっすぐっ!まっすぐ!!」

「そこは右だー!「いや!左!」など、予想通り声が重なりまくる。まず最初に行動をおこしたのが…

鈴音ちゃんだった!!鈴音ちゃんはフラつきながらも懸命にスイカを探そうと必死にがんばっている!

昌人はそれを見て駆け出し、鈴音ちゃんの近くにまでいってこう告げた。

「がんばれっ!鈴音ちゃん!!お前はっ…これに勝って!新ゲーム機を奏に買わすんだろうがっ!!」

「はぁあ!?俺ぇええ!?」予想外の発想だった。そんなことには…

「させてたまるかぁああ!!!そこだっ!振り落とせ!鈴音ちゃん!!」

「私は…そう!新ゲーム機のためにがんばらないといけない!!」こう誓った後に奏の言葉が届いた。

「っ!?ここに振り落とせばいいの!?…はぁああ!!!」

「いっけぇえええ!!!!」鈍い音が鳴り響いた。

「ぐぁああっ!!」叩いたのは昌人の頭だった。

「あっ!当たった!…でも割れない?力が足りないのかな…?」なおもたたき続ける。

「ちょ…!やめっ!(ゴツッ!)まっ…(ガスッ!)たすけ…(ガツッ!)助けてぇええええ!!!!!!」

ふっ…わけのわからないことを吹き込むからさっ!昌人、お前が悪いっ!!

「って何してんのよっ!!!「ぐげぼっ!!」俺は後ろから紗希にドロップキップされた。

しょうがないだろ…俺の数少ない資金が儚くも散っていこうとしてるんだぜ…?

「…これより、攻撃を開始する。……くらぇえええええええええええ!!!!!(別人です)」

椎が高く空中を飛躍し…そのままスイカのほうに向かうと思いきや、海の家にガッツリ。

バキッ!ボキッ!バキャッ!と、凄まじい音を立てて築20年という長い歴史を持った海の家が崩壊する。

「や、やめろぉおおおっ!!」

「当たった感触が…あった……」と、これでもかといわんばかりに椎は棒を振り回す。

あれはもう凶器だろ。アイツに持たせたら。海の家のおっちゃんが

「も、もうやめてくれぇえ!」と、椎を説得しようとしている姿がかなり可愛そうに見えた。

「くっそ!どこにスイカあるんだよ…」その頃、巴は苛立っていた。

「巴」その時巴にとっては天使のような声が聞こえた。

「ね、姉さんっ!!」

「巴、後もう少しだからがんばるんだ」

「ね、姉さん…!!」巴はその時、覚醒した。あらゆるパワーを超越するほどに。

「いくぞぉおおおおおおおっ!!!!」

ガスッ。

「やったぁあ!スイカ割れたー!!」覚醒した直後に恵がスイカを割っていた。

「そ、そんな…バカな…」愕然とした巴であった。そして同じく同時刻に…

「ちょっ!誰か鈴音ちゃんを止めてぇえええ!!このままだと昌人死んじゃうっ!!」

「ここかな?ハハ、ここなのかな?ハハハハハ!!!」鈴音ちゃんが狂った。何が引き金なんだ?

「フフフ…「!?」俺はある一つの視線を感じた。その先にいた人は…有紀さんだった。

「まさか…」鈴音ちゃんをこうさせたのは有紀さんなのでは…?俺は恐ろしいことが脳裏に浮かんだ。

ラスボスは…どうやら有紀さんのようだった。

スイカ割り、1回戦:勝者、小神さん(Bチーム)