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第43話:命運を懸けた男の勝負っ! ( No.257 )
日時: 2010/08/09 23:47
名前: 遮犬 (ID: PboQKwPw)

長い長いこの勝負もようやく終わりを迎える。きっとこの勝負、とんでもない波乱を生み出しそうだ。

ちなみに上に乗せるのは御輿で乗せるようで…相当な負担があるようだ。

運ぶ順番は一番手は昌人。二番手は紗希。そしてアンカーが俺って…

「お前なら出来るって!ハハハ!!」高笑いしてますけど、俺の心はブルー一色だよっ!

「だ、大丈夫ですよ!きっと奏君なら…」と、郁ちゃんが俺を後押ししてくれてるけど…自信ない……。

「ま、優勝できなかったら叩き斬るけどね」やたら怖い言葉を紗希が俺に言ってきた!

「お前の存在そのものが怖すぎるよ…」

「なんかいった?」

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

「そんな前原さん状態になるぐらい怖いのか…」そうだよ!昌人、お前もこちら側にきたらわかるっ!

数分後…皆一斉にスタンバイに入り、ようやくレースが開催される。

「それでは一斉にぃいい!!レディイイ!!ファアアイ!!」

ちなみにこの実況をしているのは小滝 小太郎という放送部の人。眼鏡かけててインテリそうに見える。

それはおいといて…ついに始まったっ!

「オラァアアアアアアア!!!!!」御輿に乗せた郁ちゃん構わず昌人が脅威の激走をする。

それに負けじとCチームのジョイスも追ってくる。黒人がっ!奈津を御輿に乗せて!泳いでいる!

「このクソ黒人野郎がぁあああああ!!!!」俺は一人で憤慨した!

「ワタシガサイキョウダァアア!!」少しラリっているようだが速いのには変わりはない。

「最強は私よっ!!絶対に王様の権限は私が頂くっ!!」と、名乗りをあげてきたのは夕姫。

担いでいるのは祐二。ひどくしんどそうだ。

「ちょ…重…っ!「何いってんのよっ!軽いよっ!」とか討論している二人にめがけて何かが飛んできた

「ぶほっ!」見事祐二に直撃する。それは…黄色い液体?…まさかぁあああ!!

「ま、マヨネーズ銃…!!」有紀さんのほうを見ると案の定手に二丁の銃を装備していた。

「やっぱり妨害してきたか…」でもきっとこれ以上の罠を張っているに違いない。

「くっ…!有紀!お前には負けぬぞっ!!」神楽が佐野を御輿で担ぎながら奮闘している。

「巴っ!いまだっ!」その掛け声と共に巴が自慢の釘バットを取り出し、

「消えうせろぉおおおっ!!!」大いに振り投げたっ!それが祐二にクリーンヒットした!

「もうやめてぇえええええ!!!」祐二が大変なことになっている!

俺は震えが止まらなかった。…寒くて寒くて水温が。

「俺のことじゃないのかよ…」祐二が何かいっていたようだがレースは問答無用で続く。

でもこのままだと昌人もきっとマヨネーズ銃と釘バットの餌食になる…。頼るとしたら…

「鈴音ちゃん!何かできることはないか!?」頼るとしたら妨害が出来るゲームヲタの鈴音ちゃんしかない

でも…すんげぇ頼りねぇ。

「で、できることですか!?そうですねぇ…あ、ゲームの攻略方法なら…」

「んなことはいらねぇぇえ!!」

「何をいってるんですっ!私のこのゲーム知能のおかげで一体どれほどの人が助かったと…」

「今はいらないよっ!!ゲームはおいといて…他に何かできない?」

「えーと…えーと…あっ!自然災害とか起こせちゃいます!」

「マジデ!?」そんな裏設定が鈴音ちゃんにあったのか!?にしてもそんな大規模な大技を…

「ポケ○ンの中の話ですけどね!」

「結局ゲームじゃねぇかぁあああ!!ダメだ!鈴音ちゃんなんてただのヲタを頼った俺がバカだった!」

「な、なんてことをっ!わ、私にもちゃんとできることありますよっ!」

「どうせロクでもないようなことだろうが…何?」

「超新星爆破ですっ!」

「アンタ何者だぁあああ!!!!しかも全く関係ないしねぇ!?」

「す、すごくないですか…?」

「ただの一般女子高校生に超新星爆破できるのは確かにすごいけどっ!今いらないんだよぉおお!!」

もういい…ここは昌人の生命力の高さに懸けるしかないっ!!

とか思った矢先に昌人はもう紗希にバトンタッチしていた。ただし昌人はマヨネーズだらけだった。

「お、俺はもう…ダメ…だ…(ガクッ)」とりあえず無視しておこう。どうせ嫌でも途中参加するだろうしな

だが有紀さんのチームは俺たち以上に早くに次へバトンタッチしていた。

「ワンダフールワンダフール♪」と、日向さんが神楽さんにペチペチとワカメで叩いていた!

「何してるのよっ!お姉!」どうやら紗希は日向さんが気になって集中できないようだった。

「日向さーん!ほらっ!アニソンでも歌いましょう!!」と、俺が声をかけてみる。

「え!本当に?歌お歌おー♪」妨害をやめて追ってきた。神楽も助けることになったがまあいいだろう。

日向さんがレースのど真ん中で熱唱している中、有紀さんが次の魔の手を出した。

「ジョイス、例の物を」有紀さんがジョイスからあるものを手に取る。

それはロケットランチャーらしきものだった。

「中身はもちろん…マヨネーズっ!!!」最悪だぁああ!!最悪の弾が発射されたぁあああ!!!

「うわぁああああ!!!!」それはものすごい勢いで海面をたたきつけたマヨネーズ弾!

「な、なんじゃこりゃあああ!!」いく手をマヨネーズで阻まれた。

「これでは前に進めない…!?」いや、マヨネーズだから進めるだろ。みんな理性をもはや保っていない!

「うりゃぁぁぁぁああ!」そんな中紗希だけが奮闘してマヨネーズを掻き分けていくっ!

「あの少女…バケモノかっ!?」マヨネーズの中を掻き分けただけだけどな。

「奏っ!「あぁっ!」ようやく俺の番がきたようだ。現在一番はCチーム。

二番は俺達。三番はBチーム。四番はDチームだった。距離はあるけど…いかないと…!

「いくぞぉおおおっ!俺の命運にかけてっ!!」優勝しなかったら紗希に何やらされるか…

わかったもんじゃないからな…。