コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 第44話:乙女の告白っ! ( No.261 )
- 日時: 2010/08/10 23:44
- 名前: 遮犬 (ID: PboQKwPw)
俺は…現在、必死で泳いでいる。なんでかって?そりゃあ優勝したいとか色々あるけど…何より
後ろから色んなものが俺目掛けて襲い掛かってくるかだよっ1!
「うわぁあああああああ!!!!」俺は必死で泳ぐ!俺だけならともかく、郁ちゃんもいるからな…
「沈めぇええ!!!」釘バットがブルンブルン回りながら俺を沈めようとしているっ!
「させるかぁああ!!!」昌人がその釘バットを渾身の力で手製の金属バットで打ち返した。
でもまだまだ気は抜けない。何しろ後ろには魔王たる人がいますからねっ!
「…奏君。ここで沈んでもらうわよ……」ま、魔王が喋ったっ!!
「っちょ!待って!いくら妨害ありとかいっても!鎌はないでしょうっ!!」
そう、魔王たる有紀さんは鎌を俺目掛けて振り落としていた。
「だって…ねぇ?「だってもクソもないですよっ!この状況!昌人っ!どうにかしてくれー!!」
「む、無理だべ…「なんでいきなり口調変わってるの!?このままだと本当に…いやぁあああ!!!」
立ち止まったり後ろを振り向くとすぐさま切り捨てられそうだ。上にいる郁ちゃんも震えている。
「有紀さんっ!こっちよっ!「!?」紗希が有紀さんに目掛けて…
「ケチャーープッ!!」ケチャップを発射した!わけわからんっ!!
「っ!まさか私の弱点を…!」まさかのケチャップが弱点発言っ!!ま、魔王がっ!ケチャップに…!
「ていうかお前ら海汚しすぎだって!!環境破壊はよくないぞっ!!」と、いいながらも紗希に感謝する。
前にいる椎は脅威のスピードで俺たちを放していく。
「クソッ!どうにか追いつかないと…!」必死に泳ぐが全く差が縮まらない。
「奏君〜♪緑茶…入れましたよっ!!」前方にいつの間にかいた椿が緑茶を俺の目にっ!
「目がぁああ!!目がぁああ!!」…ってやってる場合じゃねぇんだよっ!!
「椿っ!どけぇええ!!」と、俺は…俺はぁあ!!決死の覚悟で椿をも飲み込んで前を猛進した!
「っ!奏君…!?」椿も俺のこの行動に驚いたようだ!俺の腕に巻き込まれている椿は呆然としている。
「紗希っ!椿にケチャップ砲をっ!「っ!しまっ——」ケチャップ砲に飲まれて椿がどこかにぶっ飛んだ
「まてまてまてまてまてぇええ!!」夕姫が追ってきていた。
「夕姫か…っ!鈴音ちゃんっ!例のアレをっ!」
「ち、超新星爆発ですか!?」
「それはもういいよっ!!そうじゃなくて!ほらっ!アレだよっ!」
「アレ?…あぁ!アレですかっ!「そうそう!アレだよ!アレ!」アレなんていうのはないのだが。
「ボンカン投げのことですね!?「何ソレっ!?」ボンカン投げって…鈴音ちゃんの横にある箱がそうか。
「いきますよ〜!会長さんっ!うぉおおお!!ボンカンボンカンボンカンボンカンだぁあああ!!!」
な、なんということかっ!鈴音ちゃんの投げたボンカンは皆、夕姫にクリーンヒット!!
「きゃぁあああ!!?」夕姫は撃墜したっ!後はゴールを目指すのみっ!!
「でも…っ!この差はもう…!」俺が諦めようとしたその時。
「諦めちゃダメですっ!!「っ!?」声をかけてくれたのは上にいる郁ちゃんだった。
「ここまでせっかく頑張ってきたのに!ここで諦めちゃ全てが台無しですっ!」
「!!…そう……だなっ!よしっ!いくぞっ!!」俺は郁ちゃんの言葉によって復活した!
とはいってもマジでこの距離はキツい。俺の肉体的にも精神的にもかなり苦痛である。
「どうする…!?」俺は考え、とある作戦をひらめいた。
「昌人っ!紗希っ!鈴音ちゃん!郁ちゃん!全員協力してくれ!」これは全員の協力が必要だった。
「紗希!ケチャップ砲を俺にぶち当ててくれ!」
「…!わかったわ!」
「昌人っ!俺にケチャップ砲をぶちまけた後!御輿目掛けて打ってくれ!」
「おうっ!わかった!任せろっ!!」
「鈴音ちゃん!ボンカンを前にいる椎に向けてぶん投げてくれ!」
「了解ですっ!」
「最後に…郁ちゃん!「はいっ!なんでしょうか?」
「歯ぁ!食いしばってっ!!「えぇ!?」
『いっくぞぉおおおおおお!!!!!!』俺たちの全力を見せてやるっ!!
紗希がケチャップ砲を発射するのと同時に俺が御輿を上にあげるっ!
見事に御輿にケチャップ砲はぶち当たり、吹っ飛ぼうとする瞬間!昌人が渾身のホームラン打をぶち込む!
そして鈴音ちゃんは邪魔しようとするやつら目掛けてボンカンを投げまくったっ!!
『いっけぇええええええ!!!!』すごい有様が海で行われていた!御輿が…見事にぶっ飛んだっ!!
数分後…。見事俺達は連携プレーでギリギリ勝利を収めた。後少し遅かったら負けていただろう。
「と、いうことでぇええ!!結果!王様の権限獲得チームはAチーム!!」
すごい歓声と共に俺達は優勝を手にした。
「それで…王様の権限だけど…」
「ん?俺はいいよ」昌人があっさりと権限を捨て、紗希や鈴音ちゃんもいらないという。
「なら俺もいらない。だからこの権限は王として最後頑張ってくれた郁ちゃんに」
「えっ!本当…ですか!?」俺達は微笑みあい、答える。
「あぁ、もちろんっ!」そして権限が郁ちゃんに渡され、命令を決める瞬間が来た。
「さぁっ!どんな願いをするのかなっ!?」全員が静かに見守る中、郁ちゃんはこう言った。
「——好きです」
沈黙がより沈黙を呼び起こした。郁ちゃんの前にいるのは、奏だった。
「私…奏君のことが好きです。えっと…嫌じゃなかったら…その……付き合ってください」
「えっ…」全員驚愕しただろう。俺はめちゃくちゃ戸惑って…こういった。
「えっと…それって…もしかして、告白?」
「えっと…はい……」赤面な俺ともっと赤面な郁ちゃん。周りの衆は
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええええええええええええええええええええええええええええ!!!??」
異常事態発生です。