コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 番外編:有紀さんと椿の恐ろしい会談 ( No.290 )
- 日時: 2010/08/26 21:14
- 名前: 遮犬 (ID: hsrPOuX9)
「牛乳に緑茶入れましょう」
「いえ…緑茶じゃダメよ。ちゃんとしたプロテイン的な物質を…」
何やらこわーい会話で盛り上がってる(?)のは生徒会随一!最強とうたわれる椿と有紀さんである。
その横で新しく生徒会に加入した一匹の黒猫、破天荒が怯えた表情で部屋から逃げようとしている。
が、そんな破天荒の思惑を遮るかのように片手だけで掴み取る有紀さん。
「逃げようとしても無駄よ…破天荒。あなたを私の番犬に仕立て上げるのだから」
有紀さんが育てたら番犬というより奴隷みたいになりそうだ…。ていうより猫だぞ、破天荒は。
「それにしても…餌をどうするかで迷うなんて思ってもみなかったわ」
「僕も生徒会室を訪れたら有紀さんが子猫に猫じゃらしでなんかやってましたから驚きましたよ♪」
「猫は普通猫じゃらしで遊ぶでしょう?」
「有紀さんは猫じゃらしで猫を鞭で叩くかのようにしてましたから…あ、また逃げてますよ、猫」
「なんで逃げるのよ…しょうがないわ、縛りましょう」
なんとも惨たらしいことか。黒猫がロープで身動きが取れない状態に…泣き声がなんとも酷い。
「破天荒を番犬…いや、奴隷ケロベロスに育てようとするにはやっぱりプロテインが……」
あぁ、もうなんか奴隷ケロベロスとかいっちゃったよっ!やっぱりそんな思惑だったか…。
その有紀さんの言葉によってより鋭く鳴くようになった破天荒は酷い。
「どれぐらい強くしたいんですか?」椿の質問も色んな意味で間違っている気がするんだが…
「そうね…人食い出来るぐらいの?」
それはもう猫じゃないよねっ!?有紀さんは一体どんな番犬…いや、番猫を育てあげたいんだっ!?
「そもそも猫を番犬みたいにするのって難しいんじゃ?」お、椿がいいことをいった。
「いえ、猫を番犬みたいにするからいいのよ。調教しがいがあるじゃない?」
怖ぇえええ!!やっぱり有紀さん怖ぇえよっ!!もう発想が怖すぎるっ!!
「そう…ですねぇ〜」認めるなよっ!!椿!いくらお前でもこの発想は怖すぎたのか…!?
「後はね…あ、変身とか出来たりするといいわね」
どんな猫だよっ!!むしろ見てみたいわっ!!
「変身…例えばどんなのですか?」のるなっ!椿ものるんじゃない!スルーしとけ!出ないと…
「地球外生命体より凶悪っぽいのに」デタァアアア!超ド級の恐ろしいヤツ!
てか有紀さんは猫をどんな生物に仕立て上げたいんだよっ!!
さすがの破天荒も鳴くことをやめて死にそうな顔してる…。諦めたのか?破天荒よ。
「まあついでに国一個潰せるぐらいの能力は欲しいわね」
ついでがものすげぇえええ!!国一個破壊する猫ってどんなんだよっ!
「んー…じゃあ餌は緑茶とプロテイン的な物質でいいですか?」
そんなんで国一個潰せるほどのサブ能力もった猫が生み出せるのかっ!?
「いえ、もう一つ入れないといけないものがあるわ…」
「なんですか?」
「人肉よ!」
「「いやぁあああああ!!!!!もうやめてぇええええええええええ!!!!!」」
ついつい恐ろしすぎて俺と夕姫と鈴音ちゃんは部屋の外で見守っていたが出てきてしまった。
「あら?みんないたの?じゃあみんなも一緒に破天荒を…」
「もういいですからぁっ!!破天荒を自由にしてください!!奴隷ケロベロスもいいですからぁあ!!」
「お願いしますぅう!!この子はまだ生まれたばかりなんですぅう!!」
「有紀さん!いくらなんでも怖すぎますよっ!!あと椿も止めろよっ!もう少しぐらいは!」
「え?あぁ、さっきの話なら冗談よ」
「有紀さんならやりかねないからいってるんじゃないですかっ!!」必死で講義した結果…。
エサは人肉でもなんでもなく普通の犬用のエサになりましたとさ。
……そういえば破天荒って猫だっけ?だから餌食ってなかったのか…あぁーなるほどね。
ま、それ以外にも有紀さんの餌を食いたくないという理由は山ほどあるが。