コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

第47話:俺のときめきよっ!落ち着け! ( No.300 )
日時: 2010/08/28 19:04
名前: 遮犬 (ID: hsrPOuX9)

「はぁ…はぁ…もう…嫌だ…」現在俺、篠原 奏はハッキリいってバテてます。ていうかもう身がもたん。

「大丈夫?やっぱりジェットコースターまずかった?」奈津が苦笑いしながら話しかけてくる。

「もう…あんなもの乗らない…」言いながら俺は奈津から渡された飲み物を飲む。

「おーう!大丈夫かぁ?奏!」裕二が元気そうな声で語りかけてくる。

「見ればわかるだろうが…このとおり、再起不能状態に近い…」

「そういえば昔から奏はジェットコースター嫌いだったもんね〜…」夕姫が頷きながら喋る。

「なら乗せるなっ!!あれだけ嫌だといったのにっ!」

皆さん、この子たちのワガママをなめたらいけません。ワガママだったら最強かもしれない。

「タオル…もってきましたので使ってください!」郁ちゃんが完全にバテている俺にタオルを渡してくる。

「あぁ…大丈夫。ありがとう」そういってタオルは返しておいた。

にしても…なんつー暑さだ。猛暑だな…これは。汗と吐気が俺を襲う。

「そうだなぁ…どうする?奏がこんな状態だしなぁ…」裕二がぼやく。

「…奏君に誰かついておいたほうがいいですよね…?」郁ちゃんが俺を見ながら言った。

「そうだね…誰かついて他のメンバーは奏には悪いけど遊んどく?」夕姫が言う。

「あぁ…俺にこんな構ってもらわなくても大丈夫だ…みんなどっかで遊んできてくれ」

そっちのほうが俺も気が楽だ、とはいえない。いったら何かまた言われそうだからだ。

「じゃあ…誰が奏についておく?」裕二が言った言葉に呼応するかのように

「はいっ!」と、郁ちゃんが手をあげた。

「ちょ…ちょっと待っ——「ほらほら!夕姫さん!邪魔をしちゃダメですよっ!」裕二が夕姫を連れて行く

「なら私も…「あぁ、大丈夫だよ!私、奏君見ているので」郁ちゃんが奈津の言葉を遮る。

「な、なら…お願いします…」奈津が不安そうな顔をして裕二たちと共に去った。

去った後、なんとなーく気まずい雰囲気が流れる。

(そういえば俺…昨日告白されたんだよな?)脳裏に浮かぶあの光景。

「…奏…君…」

「は、はいぃっ!?」そんなことを考えていたものだからいきなり声をかけられて驚いた。

寝転がっていた体勢から礼儀正しい姿勢へと変わる。

「…やっと二人きりになれましたね……」郁ちゃんが上目遣いで俺を見てくる。

(こ、これは…!!いやいや…まてよ?そんな…アニメとか少女マンガじゃないんだから…)

「は、はい…?」くそっ!収まれっ!俺のこのときめきっ!!落ち着けぇええ!!


「——ごめんなさい「え?」その一言で俺は後ろから何者かに殴られ、気を失った。