コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 第11話:入部希望者! ( No.32 )
- 日時: 2010/06/17 20:18
- 名前: @遮犬@ (ID: SmzuliUF)
あたりはいつの間にか人際にぎわっている。無論俺のクラスもかなりにぎわっているような感じである。
そしてなにやら朝からネーミングの入ったタスキを肩にかけている集団が校内を回っている。
俺たち一年生はそれらを見て色々と思ったり、参加、無参加を決めている。
そう、今日は部活動&生徒会サークルに入る期日。
もちろん生徒会に所属しているやつは正規部活動には入れないとのこと。なんてこった、俺に自由がねぇ。
といってもこんなシステムがあるがうえに生徒会サークルに入るやつのほうが圧倒的に多いのである。
だからこそこうやって部活動の人たちは頑張り、声を大きく出して募集している。
そして俺たちは・・・・何もしてねぇ!!!
生徒会室でお茶会みたいに極楽さんしているのである。
「何してんだっ!!話的にしないといけないでしょうよっ!」
「「いやぁ・・・面倒臭くて(笑)」」
「お前ら生徒会やめたらどーだ?」ため息交じりにその風景を見る。
なんていうか・・・これって一応俺、ハーレムなんだろうか?改めてみると目の前には美少女ばかり。
椿を除いてだが、鈴音ちゃんも影は薄いがかなりの美少女だし、有紀さんはすげぇとしかいいようがないし
夕姫はなんていうか理想系に近いかもしれない。スタイルもいいしな。ただ暴走するところがなぁ・・・。
「ん?何?柿ピー食べたいの?」
「いらないよっ!」この子はまた柿ピーを行儀悪く食べている。・・・実に勿体無い。ん・・・そういえば・・・
「あの、有紀さん。その目の前においてある書類、なんです?」
「ん?コレ?・・・あぁ、これはね。入部届け?っていうと思うわ」
「に、入部届けっ!!?」オイオイ、冗談だろ?書類つってもかなりの山積みになっているほどだ。
「こんなにきてるんですかっ!?」
「えぇ、そうね。毎回私達の生徒会は美少女が多いとかなんたらで人気があるからね、これでもまだ少ないほうなのよ?多分・・・男がいるからだと思うけど」
その男とは椿も含んで構わないのだろうか?確かに俺は確実に邪魔虫だ。だが拒否権がないというし、
俺も好きでここにいるわけじゃないのだ。と、いうよりまず・・・。
「あの、この暴風警報ってこの生徒会の名前ですよね?」
「えぇ、そうよ?」
「えと・・・前からあったんですか?この生徒会」
「あったけど?」あっさり言われた。ということはコレ伝統的なんだ!このネーミングですらも!
「各生徒会前から決められてるわよ、名前は」
「そうだったんですね・・・」初代の顔が見てみたい。どんだけすごい破天荒な人なのかどうかを。
「ていうか・・・そんだけ入部届けきて、一体どうするんですか?」
「あ、全部却下するみたいですね♪」椿がニコニコスマイルで言う。
「はぃ?」
「私達が誘った親衛隊でないとこのサークルには入れないわっ!」
夕姫が柿ピーをバリボリと口で噛み砕きながら俺に向かっていってきやがった。
「何様ですか・・・。ていうかっ!支持率アップのためにも入れといたほうがいいでしょうよっ!」
「それとこれとは話が別っ!私は私の選んだ仲間とじゃないと支持率は持たないって決めてるのっ!」
あぁ、出た。これだよ、昔からずっとこれだ。頑固な性格。一回言い出したら止まらない。すなわち暴風。
「そんなこといってちゃ、勝てませんよっ!」
「でも本当にここでいれておかなくてもいいのですよ?生徒会戦争で勝てばよいのですから」
「何その物騒な戦争!!怖いよっ!生徒同士で争うんじゃねぇよっ!」
「仲間をトラックまで運んできて支持率をアップさせるという・・・」
「それはどこかの某ゲームのお話しだよねっ!生徒会戦争って何なんだよっ!」
「ま、それは時期がきてからのお楽しみってことで・・・」
「く、クソゥ・・・気になるっ!!」
ガチャリ、そこでドアの開く音がした。
「あ、あのぅ・・・」
そこに立っていたのは可憐で素晴らしく清楚な美少女であった。
「聖滝 日向(ひじりたき ひなた)といいますっ!あの・・・入部希望者です・・・」
「入部って・・・ここのサークルに?」
「あ、はい・・・」ニコッと笑った顔もまた可憐である。
「奏!何ニヤけてるのっ!・・・それより、日向ちゃんだっけ?入部届けは?」
「え・・・・?」
その場で何分か沈黙が訪れた。・・・・この子もはや・・・!!
「えと・・・知らない?」
「・・・?はい、多分」
天然か。そうか。ついにきたか、天然。
「紗希が出してると」
紗希?誰だ?それ。
「天誅〜〜〜!!!」バゴッ!と俺の頭になにやら硬いものがクリーンヒットした。
俺、ぶっ倒れますとも。何が起きたのかもわからずに。
「姉さんに手を出すなっ!それとなんで美少女限定のこの生徒会に男がいんのよっ!!」
いや〜見事に俺の背中を踏んづけているその足をどけてもらえませんかねぇ?
「あ、一応僕も男ですよ♪」椿が横からチョコッと手を上げる。
「えぇえええええ!!!アナタも!?・・・見えない。この踏んづけている冴えない男はわかるけど」
「冴えなくて悪かったな!・・・それよりこの足をどけてくれ。そして頭がものすごく痛い」
「あぁ!すみませんっ!紗希、この方はここの生徒会の副会長さんよ?」
「え!?マジデ!?この男がっ!?このボロ雑巾のごとく床に倒れてるこの男が?」
「ボロ雑巾いうなっ!この状況作り出したのはお前だろうがっ!」
「あ、申し遅れました。この子は紗希。私の妹です」
さらなる不運が待ち受けているような気がしたような感じが俺の体を痛々しく駆け巡った。